これで完ペキ♪結婚式招待状のマナー【本状編】
招待状本状を作成する際の基本を紹介。ルール・マナーを正しく理解して素敵な招待状を作るポイントをきっちりマスター
結婚式の招待状には、出欠の確認はがき・地図と一緒に付箋を同封します。
付箋は、いわゆるメッセージカードで、挙式から参列をお願いするゲストや、当日に受付を担当してもらう友人、乾杯の挨拶をお願いする上司など、個別に伝えたい内容がある方に用います。
この記事では、付箋を利用する際の注意点やマナー、ゲスト別に使える文例集をご紹介します。
付箋とは、よくある糊付き付箋ではなく、要件を伝えるメッセージカードのことです。
通常、付箋を同封するのは、
・挙式から参列をお願いしたい人
・受付や余興、乾杯の挨拶などの役割をお願いする人
・親族・遠方から来るゲスト・送迎バスを利用する人
・結婚式の二次会の幹事をお願いする人
など、披露宴に出席していただく以外にも伝えるべき要件がある場合です。披露宴のみに出席していただく方で、特に伝えるべき要件がない場合には同封しません。
付箋の大きさや素材・色・形などに決まりはありません。白で四角…と形式ばったものではなく、ご自分で用意するならハートや丸、ご夫婦になるお二人のゆかりのあるモチーフでも構いません。
式場側で、パターン別に文面が印刷された付箋用紙が用意されていることもありますが、時刻だけを記入するようなタイプを使用すると味気なく、気持ちも伝わりません。
付箋はお願いを伝えるためのアイテムなので、なるべくなら手書きの文章にするか、新郎新婦おふたりがゲストのために用意したのがわかるようにオシャレなメッセージカードを使用すると、より気持ちが伝わり喜ばれます。
付箋を用いる際は、記載方法・注意点・マナーなど確認しておくべき項目がいくつかあります。
招待状の封筒の宛名書きも、付箋も、筆記具にボールペンは用いないようにしましょう。ボールペンを用いると、丁寧に扱っていない印象をあたえかねません。
筆ペンやインクタイプの油性サインペンなどで丁寧に書きましょう。ペンを選ぶなら、雨で濡れてにじんでしまう場合なども想定し、水性は避けましょう。
式場が用意した時刻だけ手書きする付箋を利用する場合も、ボールペンは使わないようにしましょう。
付箋へメッセージを記載するときに句読点「、」や「。」は打たないようにしましょう。
どんなタイプの付箋でも、招待状が横書きの場合は、付箋も封筒もすべて横書き。招待状が縦書きならば、縦書きで記載します。招待状に合わせて、すべての向きを統一しましょう。
「交通の手段とお時間をお知らせください」などとお返事をいただかなければいけない内容を付箋に記載するのは避けましょう。
返信が来ないと予定がたてられなくなってしまい、結局問い合わせるなど二度手間になってしまいます。尋ねたいことがある際は直接連絡をとって確認しましょう。
通常の開始時間より早い時間に来ていただきたいときには「挙式にも参列していただきたいので ○○分前に来てください」と曖昧に時間を時程するのは避けましょう。
「午前10時15分までにご来場いただけると幸いです」のように、明確な時刻の表現で記載したほうが勘違いのリスクを減らすことができます。
受付をお願いする方などは参列者とは別の時刻を記載した付箋を同封しますが、その際は挙式参列用の付箋をさらにいれる必要はなく、同封するのは1枚で構いません。
ただし、白紙に自書するのではなく、すでに印刷されていて時刻のみ記入するタイプのものを同封する場合、これに限らず2枚入れても問題はありません。事前に一言伝えておけば混乱も招かないでしょう。
親族なら、親族の集合時間「午前10時までに会場に〜」という付箋と、「送迎バスが○○まで、午前9時半に参りますので〜」という付箋の2つがあったとして、送迎バスを利用しない人にはバスの案内を同封する必要はありません。
メッセージカードは、招待状や会場の地図などに比べると小さいので分かりやすいようにいれましょう。招待状の間に挟んでおくと、見落とされることもなくなります。
見落としをどうしても避けたいのであれば、クリップで他のペーパーアイテムに付けておくのもよいでしょう。
ここからは具体的に、付箋の同封が必要なゲストそれぞれに対する文章の例をご紹介します。
受付の依頼をする方には、招待状を送る前に直接電話等で連絡をしてお願いしましょう。付箋で案内を入れるのは、あくまで確認のためです。
祝辞・スピーチや乾杯の発声などをお願いする方も、招待状送付前に直接口頭でお願いして了承をいただきましょう。書面だけでお願いするのは失礼に当たります。
事前にお願いをしていれば、相手のお名前を記載する必要はありませんが、ご夫婦で参列いただく場合には、どちらに祝辞・スピーチをお願いしているのか、お名前を記載してもよいでしょう。
披露宴にて余興をお願いする方にも、事前に連絡をとりましょう。付箋は、お願いの確認のために同封します。
式の前に親族紹介や親族の集合写真撮影がある場合は、親族のみ集合時間が一般参列者と異なるので、集合時間についての案内をいれます。
受付の依頼をする方には、招待状を送る前に直接電話等で連絡をしてお願いしましょう。付箋で案内を入れるのは、あくまで確認のためです。
送迎バスや、タクシーを用意している場合、駐車場をご案内する場合などは、事前に利用の確認を直接とった上で確認として付箋に記載します。集合場所や駐車場の地図を入れておくとよいでしょう。
遠方から来ていただくゲストへ、お車代(交通費)や宿泊の手配をする際は事前に連絡をとった上で、付箋で改めてお知らせすることもあります。
ご両親などに直接連絡をとってもらい、出席の旨をお伺いしているのであれば、文面は以下を参考にしてみてください。
なかには、出席はするけれど、都合により日帰りされる方もいるかもしれません。事前にご予定をお聞きしているのが前提ですが、「ご予定の変更等あればご一報いただけると幸いです」と一筆添えるのもよいでしょう。
上記の例の他にも、
・万歳三唱の発声をお願いする
・二次会の幹事をお願いする
・ご祝儀を辞退する場合
などの際には付箋を利用してメッセージを伝えます。
万歳三唱のお願いしているなら「誠に恐縮ではございますが 当日 万歳三唱のご発生を賜りたく存じます よろしくお願い申し上げます」。
二次会の幹事をお願いしているなら「お忙しい中 誠に恐縮ではございますが 二次会の取りまとめをお願いいたします」。
「ご多用のところお手数をおかけいたしますが 二次会の幹事をお願いいたいます」。
ご祝儀を辞退するなら「追伸 尚 ご祝儀などのお心遣いはなさいませんようお願い申し上げます」。
のように、簡潔に伝えましょう。
付箋は、送るゲストや結婚式会場の場所、駐車場の有無などによって内容はさまざまです。
付箋の内容に迷った場合はまず担当のプランナーに相談しましょう。
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