食品ロスの量は世界で何トン?現状や問題点・原因と取り組みを解説|お取り寄せグルメ・食品ギフトならPIARY(ピアリー)

食品ロスの量は世界で何トン?現状や問題点・原因と取り組みを解説

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食品ロスの量は世界で何トン?現状や問題点・原因と取り組みを解説

食品ロスは、世界規模で深刻な問題です。年間13億トンもの食品が廃棄される現状は、食糧不足に苦しむ人々への支援を妨げるだけでなく、地球環境にも大きな負担を与えています。一人ひとりが取り組むべき重要な課題と言えるでしょう。

当記事では、食品ロスの定義や現状、原因、そして各国の取り組みを詳しく解説します。最後には、食品ロス削減を支援できる実用的な方法も紹介します。一人ひとりができる対策を見つけ、持続可能な社会に貢献しましょう。

目次

世界の食品ロスの現状

世界の食品ロスの現状

食品ロスの多さが世界的にも大きな問題になっています。食品ロスについて考えるためには、世界の食品ロスの現状を把握することが大切です。

まずは、食品ロスの定義と世界の食品ロス発生量、食品ロスが地球環境に与える影響について解説します。

食品ロスとは?

食品ロスとは、まだ食べられる状態なのに廃棄される食品のことです。食品ロスは食品の生産、流通、消費の各段階で発生しています。

食品ロスの問題点として、食糧不足で苦しむ人々が多い一方、食料資源が無駄にされている現状が挙げられます。また、食品の廃棄が環境負荷を増大させる点も重要な課題です。

世界の食品ロス発生量と国別比較

世界の食品ロス発生量は年間約13億トンにものぼります。これは、世界の食料生産量の約3分の1に相当する多さです。

出典:農林水産省「食品ロスの現状を知る」

日本の食品ロス発生量は、令和4年度時点で約472万トンです。家庭系と事業系がそれぞれ約236万トンと半々を占めています。

出典:食品ロスポータルサイト「消費者向け情報」

以下は2021年における、世界の家庭系食品ロス量ランキングです。日本の食品ロスは、世界で14番目に多いことが分かります。

順位 国名 年間の食品ロスの量(t)
1 中国 91,646,213
2 インド 68,760,163
3 ナイジェリア 37,941,470
4 インドネシア 20,938,252
5 アメリカ 19,359,951
6 パキスタン 15,947,645
7 ブラジル 12,578,308
8 メキシコ 11,979,364
9 バングラデシュ 10,618,233
10 エチオピア 10,327,236
11 フィリピン 9,334,477
12 エジプト 9,136,941
13 コンゴ 8,912,903
14 日本 8,159,891
15 トルコ 7,762,575

出典:UNEP「UNEP Food Waste Index Report 2021」

食品ロスは先進国・発展途上国ともに発生しています。ただし、発展途上国で発生する食品ロスは、収穫に関する技術不足やインフラ不足が主な原因です。一方、先進国では食品の過剰生産や見た目重視の消費者行動などが原因で食品ロスが発生している点が大きな問題と言えます。

食品ロスが環境に与える影響

ごみを焼却した際に発生するCO2は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一種です。そして、世界のCO2排出量の約10%が食料廃棄物処理によるものと言われています。

出典:日本財団ジャーナル「世界で捨てられる食物は年間25億トン。食品ロスを減らすためにできること」

食品ロスが発生すると、食品の生産から廃棄までに使われた水資源や土地、エネルギーが無駄になる点も問題の1つです。さらに、埋立地の逼迫や処理コストの増大といった廃棄物処理問題も深刻化しています。

食品ロスが環境問題に与える影響|家庭での食品ロス削減対策も解説

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食品ロスの主な原因

食品ロスの主な原因

食品ロスの原因は、先進国と発展途上国で異なるのが特徴です。また、食品ロスには消費者行動も大きく関係しており、国を問わず消費者一人ひとりが当事者であると言えます。

食品ロスの主な原因について解説するので、一度確認しておきましょう。

先進国における食品ロスの原因

先進国における食品ロスは、生産から、加工、流通、消費に至るまでの各段階で発生しています。生産段階では、需要を超える量の食品を生産する過剰生産が食品ロスの発生につながっています。

食品の加工段階で問題となっているのは、外観品質基準の厳しさです。先進国では生鮮食品に対して外観品質基準が設けられており、規格外の食品が大量に廃棄されています。

流通段階では、小売店の在庫過多により、売り切れない食品が廃棄となります。消費者の買いすぎや食べ残しも、食品ロスの大きな原因です。

発展途上国における食品ロスの原因

食品ロスは先進国の問題と思われがちですが、発展途上国でも発生しています。発展途上国で主に食品ロスが発生するのは、食品の生産・加工段階です。

発展途上国では、収穫技術の未熟さにより収穫できなかった作物が腐敗して廃棄されるケースが多い傾向にあります。また、保存設備や加工設備が不足しており、食品を適切に貯蔵・加工できないのも食品ロスが発生する原因の1つです。

適切な流通システムの欠如により、食品をうまく市場に流通させられないことも、食品ロスの原因として挙げられます。

消費者行動と食品ロスの関係

先進国における消費者の行動も、食品ロスの原因の1つです。食品を無計画に購入した消費者が、必要以上に買いすぎた食品を廃棄するケースは少なくありません。

また、家庭での料理の作りすぎや、飲食店で食べきれない量を注文した結果、食べ残しが廃棄されるケースもあります。消費者の賞味期限への過敏な反応も、まだ食べられる食品の廃棄につながる原因です。

世界の食品ロス削減への取り組み

世界の食品ロス削減への取り組み

日々発生し続けている食品ロスを削減するためには、世界各国が適切な対策を講じる必要があります。食品ロスの削減に向けて、SDGsでも食品ロスの削減目標が定められました。

以下では、世界の食品ロス削減に向けた具体的な取り組みについて解説します。

国連のSDGsと食品ロス削減目標

SDGs目標12.3は、2030年までに1人当たりの食品廃棄物を、小売・消費レベルで半減させることを掲げています。

出典:外務省「JAPAN SDGs Action Platform」

SDGsの目標12.3の達成は、持続可能な消費と生産パターンの確保にもつながるでしょう。

食品ロスの削減は、ほかの複数のSDGsゴールに直接的・間接的に寄与しています。飢餓の撲滅(ゴール2)や気候変動対策(ゴール13)、資源の効率的利用(ゴール12)など、人類全体や環境問題と密接に関係する重要な取り組みです。

食品ロスの削減に向けては、国際機関や各国政府が政策立案と法制度整備を進めており、企業や個人も含めた全社会的な取り組みが求められています。

先進国の取り組み事例

フランスは「食品廃棄禁止法」を制定し、店内の面積が一定以上のスーパーに対して、売れ残った食品の廃棄を禁じました。売れ残った食品はフードバンクへの寄付や飼料として活用され、廃棄した場合は罰金が課せられます。アメリカでは早くからフードバンク活動が始まっており、飲食店や食品製造業者から余った食品を集めて、必要な人々に提供しています。

オーストラリアでは、食品ロス削減に向けた取り組みの一環として、捨てられるはずだった食品が置かれる無料のスーパーが誕生しました。消費者は会計の代わりに自分で決めた金額を寄付し、集まった寄付金は食事提供事業の費用に充てられます。

発展途上国での対策と課題

発展途上国における食品ロスの問題は、農業への技術支援やインフラ整備によって大きく改善するでしょう。また、輸送・流通システムを改善し、食品を市場に流通させる仕組みを構築することも有効です。

ただし、食品が市場に多く流通するようになれば、流通過程や流通した先で食品ロスが増えるおそれがあります。そのため、食品ロス対策と同時に、マーケティングシステムの構築や教育、意識向上の取り組みを行うことも必要です。

食品ロス削減を食べて応援しよう!おすすめお取り寄せグルメ

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宮城県|仙臺牛たん屋 牛たん詰合せ A

岐阜県|キッチン飛騨 飛騨牛と飛騨豚のハンバーグ(5個)

広島県|広島牡蠣のカンカン焼き

高知県|明神水産 藁焼き鰹たたきと刺身セット

神奈川県|横浜中華街「耀盛號」豚角煮ちまき

静岡県|静岡B級グルメ「浜松餃子」

和歌山県|紀州南高梅 味いろいろ

世界の食品ロス量を把握してできることから取り組もう

食品ロスは、日々の暮らしと密接にかかわる問題であり、解決に向けた取り組みが急務です。生産から廃棄までの過程で無駄になる資源や、地球環境への悪影響を考えれば、一人ひとりが行動を起こす必要性が見えてきます。

当記事で紹介した各国の取り組みや実践方法を参考に、小さな一歩から始めてみましょう。食品ロスの削減は、未来の世代に豊かな地球を残すための重要な選択です。ぜひ、できることから始めてみてください。

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