「いよいよ彼女の親に結婚挨拶!」となっても、実際にどんな流れで切り出せばいいのか分からないと困ってしまいますよね。
そこで今回は、結婚挨拶に入るまでの流れとマナー、相手の親に好印象を持ってもらえるポイントをご紹介します。「これから彼女の親に結婚挨拶をする」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
結婚挨拶の流れと本題を切り出すタイミングは?
まずは結婚挨拶の流れと、本題を切り出すタイミングについてご紹介します。流れを把握していると、当日もスムーズに実践できますよ。
結婚挨拶当日の流れ
結婚挨拶当日は、一般的に下記のような流れで進みます。全体を通してかかる時間は、1時間~1時間半程度が目安です。
- 彼女の実家を訪問する
- 玄関先でご挨拶と簡単な自己紹介をする
- 部屋に通されたところで改めて自己紹介をする
- 持参した手土産を渡す
- 10分~15分程度の歓談を挟む
- 本題の結婚挨拶を切り出す
- 結婚許可をもらえたら再び歓談を挟む
- 頃合いを見ておいとまする
- 帰宅後にお礼の連絡をする
彼女の親に結婚挨拶をする場合は、自己紹介の際に彼女から「お付き合いしている〇〇さんです」と先に紹介してもらうなど、女性側からのフォローがあるとスムーズに進みます。
本題は歓談で場が和んでからがベスト
本題の結婚挨拶を切り出すタイミングは、すばり「手土産を渡し歓談で場が和んだあと」です。玄関先で挨拶するタイミングや、部屋に入ってすぐのタイミングで本題を切り出すと早すぎになってしまいます。迎える側の彼女の親にも心の準備がありますから、ひとつずつ手順を踏んで本題に移るようにしましょう。
好印象な結婚挨拶にするコツをステップごとに解説!
結婚挨拶では、相手の親からどんな印象を持たれるかが重要です。ステップごとに守るべきマナーとポイントをご紹介します。
【ステップ1】彼女の家に到着する
まずは2人そろって彼女の家を訪問します。早すぎず遅すぎず、約束時間ジャストに到着するようにしましょう。早すぎると、迎える側の親の準備が途中の場合があります。
訪問時に気をつけたいポイントは下記の3つです。
- コートやマフラーは外し、片手に掛けておく
- 傘は水滴をはらってたたんでおく
- スマホはマナーモードにしておく
身だしなみを整えてから、インターホンを押しましょう。
【ステップ2】玄関先で挨拶をする
玄関で彼女の親が出迎えてくれたら、まずは軽くご挨拶をします。彼女から親に紹介してもらったあとに、男性側が挨拶をするとスムーズです。
緊張する瞬間ですが、この挨拶で相手の親が抱く印象が変わります。笑顔ではきはきと挨拶をしましょう。挨拶の最後には一礼するのも忘れないようにしてくださいね。
【ステップ3】部屋に通される
玄関での挨拶が済むと家の中に通されます。彼女の親から「どうぞ、お上がりください」と言われたら、「失礼いたします」と言って上がるようにしましょう。しっかり靴をそろえると好印象です。
室内に通されたら、入口に近い「下座」を選んでください。もしも彼女の親に上座を勧められたら「本日はご挨拶に伺いましたので」とお断りを伝えます。重ねて上座を勧められるようであれば、丁寧にお礼を伝えて上座に座りましょう。
【ステップ4】自己紹介をする
全員が着座するのを待って、改めて自己紹介をします。自己紹介する際には、下記の2つに気をつけると好印象ですよ。
- 和室の場合は座布団から降りて行う
- 洋室の場合は立ち上がって行う
すでに相手の親と面識がある場合でも、改めてしっかりとご挨拶をします。
【ステップ5】手土産を渡す
自己紹介が済んだら、用意した手土産を渡します。必ず袋(あるいは風呂敷)から取り出し、正面を彼女の親側へ向けた状態で渡すようにしましょう。
渡す際には「お好きと伺ったので」「私の地元の名産品です」など、選んだ理由を一言添えるとGood!相手を思った言葉があるかないかで、彼女の親からの印象が変わります。
【ステップ6】本題前に歓談する
手土産を渡したあとは、本題に入る前に相手の親との歓談を楽しみましょう。歓談の際には下記の3つに気をつけてください。
- お互いのニックネーム呼びは避ける
- お義父さん、お義母さん呼びは避ける
結婚挨拶の段階では、「お義父さん」「お義母さん」という呼び方はNG。彼女の親への呼びかけが必要な場合は「△△さんのお父さま、お母さま」という丁寧な表現を使うと安心ですよ。
【ステップ7】本題を切り出す
彼女の親との歓談を挟んだところで、いよいよ本題です。会話の流れのまま結婚の話をするのではなく、改まった意思表示をする必要があります。ポイントは下記の3つです。
- 座布団に座っている場合は床に降りて挨拶をする
- 椅子に腰かけている場合は姿勢を正してから挨拶をする
- 相手の親の目をしっかり見て挨拶をする
一番大切な場面ですから、マナーや手順を守って誠意ある結婚挨拶をしましょう。具体的にどんなセリフを言えばいいかは、下記の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【ステップ8】許可をもらえたら再び歓談を挟む
無事に結婚の許しをもらえたからといって、すぐにおいとまするのはNGです。親としては聞きたいことがたくさんありますから、その気持ちを汲み取り、もう一度歓談タイムを挟みます。
相手の親から聞かれることが多いのは仕事や趣味、家族構成についてですが、結婚式について質問される場合があります。今後の流れとして、結納や結婚式はどうするのか、どんなタイミングで進めていくのか、事前に彼女と話し合っておくと安心です。
【ステップ9】おいとま~帰宅後のお礼まで
歓談中、頃合いを見ておいとまをします。あまり長居をしては失礼にあたるので、滞在時間は全体を通して1時間~1時間半を目安にしましょう。部屋を退出する際と玄関先で、彼女の親に「本日はありがとうございました」と、しっかりご挨拶するのも忘れずに。
さらに帰宅後、改めてお礼の電話を入れると、より丁寧な印象になりますよ。お互いの印象が重要な結婚挨拶だからこそ、最後まで気を抜かないようにしましょう。
歓談では何を話せばいい?NGな話題は?
結婚挨拶当日には、相手の親との歓談がつきものです。「何を話せばいいか分からない」という方のために、おすすめの話題とNGな話題をご紹介します。
仕事や趣味、ペットなどについては、事前に彼女から親の情報を教えてもらうと良いでしょう。共通の話題があれば、会話も盛り上がり緊張がほぐれます。
歓談の際に結婚式について聞かれる場合があります。事前に、結婚式をするかしないか、両家顔合わせはどうするかなど、質問されても困らないように2人で今後について話し合っておきましょう。
最初が肝心!挨拶前に知っておきたい当日のマナー
結婚挨拶で彼女の親から好印象を持ってもらうためには、当日のマナーが重要。知っていると印象が変わる3つのマナーをご紹介します。
清潔感ある服装にする
改まった結婚挨拶だからこそ、第一印象を左右する服装は非常に重要。男性の場合、スーツスタイルが最適です。グレーやネイビーなど、落ち着きと誠実さを感じる色が安心です。強い香水やアクセサリーは避けて、清潔感ある身だしなみを心がけましょう。
手土産を用意する
結婚挨拶に行く際には、必ず手土産を用意しましょう。地元の名産品や彼女の親の好きなお菓子類、アルコール類が定番です。価格帯は3,000円〜5,000円を目安にして、日持ちするものだと安心です。
挨拶は女性の家を優先する
親世代は「結婚挨拶は女性の家が先」と考える方が多いため、余程の事情がない限りは彼女の家を優先して訪れましょう。順序が逆になってしまうと「彼女の親御さんは大丈夫?」と親に不安を与えてしまいます。
挨拶当日、相手の親に好印象を持ってもらうには?
結婚の申し込みに行く身としては、彼女の親に良い印象を持ってもらいたいですよね。好印象を持ってもらえるポイントをご紹介します。
笑顔でハキハキと話す
ビジネスや就職の面接同様、結婚挨拶でも笑顔+はきはきとした受け答えが大切です。特に相手の親と初対面の場合、緊張で表情や声のトーンが暗くなりすぎないように注意しましょう。相手の話を聞いているときには、口角を少し上げるイメージでいると、表情が柔らかく人当たりが良い印象になります。
質問には丁寧に答える
結婚挨拶の中では、仕事や趣味についてなど様々な質問をされる場合があります。娘を送り出す親心として、相手の人柄や価値観を知っておきたいからです。「はい・いいえ」という単調な答え方ではなく、自分のことをしっかりアピールできるように補足情報など加えながら、誠実な受け答えをしましょう。
彼女を大切に思う気持ちを伝える
人柄や仕事と同じく、親が気にするのは「娘に対する愛情」です。どれほどマナーに気をつけて挨拶したとしても、パートナーである娘をないがしろにするような発言があっては、親としては「待った」をかけたくなってしまいます。彼女を大切に思う気持ちや結婚に対する真剣な思いを、はっきり伝えることが大切です。
事前シミュレーションをして自信が持てる結婚挨拶にしよう
就職の面接と違い、結婚挨拶は人生で何度もあるものではありません。だからこそ、事前にどんな内容なのかリサーチして、当日までにシミュレーションしておくことが重要です。全てがシミュレーション通りにはいかないかもしれませんが、イメージしておけば当日に慌てることも少なくなります。
今後、家族としてのお付き合いが始まる間柄だからこそ、誠実さと真剣さが伝わる挨拶になるように、ぜひ本記事を参考にしながら練習してみてくださいね。