「プロポーズされたけど、これって婚約していることになるの?」
プロポーズをされたら婚約になるのか、それとも特別な手続きが必要なのか、いまいちよくわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事では「プロポーズ」の意味と「婚約」との違いや、プロポーズを成功させるポイントなどについて解説していきます。
「プロポーズ」とは
プロポーズとは結婚したい相手に、結婚を申し込むこと。つまり「求婚」のことです。
プロポーズは「提案する」「申し込む」などの意味がある英語の「propose」からきており、ラテン語の「proponere」が起源と言われています。
海外では「propose」という単語を結婚の申し込み以外でも使いますが、日本でプロポーズといえば、求婚の意味だけに使われます。
「プロポーズ」と「婚約」の違い
そもそも「プロポーズ」と「婚約」は、どう違うのでしょうか。
プロポーズをすれば、自動的に婚約したことになるわけではありません。
プロポーズをして相手が「OK」することで、はじめて婚約成立となります。
婚約の定義とは
プロポーズから結婚までがどんなに短い期間だったとしても、お互いに「この人と結婚しよう」と認識し、結婚する(籍を入れる)までの間は婚約期間となります。
プロポーズしないと婚約にならない?
プロポーズをしてOKだったら婚約成立になることは確かですが、だからといって、プロポーズをしないと婚約できないわけではありません。
婚約とは「当事者同士が結婚の約束をすること」です。
プロポーズがなかったとしてもお互いに結婚する意思があり、それをお互いに認識していれば婚約しているといえます。
しかしプロポーズは、特に女性にとっては一生に一度の大イベントと言っても過言ではありません。
プロポーズなしで結婚して「やっぱりプロポーズされたかった」と後悔する女性も多いものです。
男性にはプレッシャーになるかもしれませんが、プロポーズがあったほうが後々いい思い出にもなるのでおすすめです。
婚約にならない場合
婚約はお互いの意思を確認する口約束ですが、とはいっても、「大人になったら結婚しようね」「いつか結婚できたらいいね」というような、現実味のない結婚話は婚約にはなりません。
双方に結婚の意思があり、それを実現できる状況にあってこそ、婚約になるのです。
プロポーズを成功させるためのポイント
ここからは、プロポーズを成功させるために押さえておくべきポイントについて、紹介します。
- プロポーズする場所やシチュエーションを決める
- いつプロポーズするかを決める
- プロポーズの贈り物を用意する
- 結婚したい想いを誠実に伝える
プロポーズする際の参考にしてください。
プロポーズする場所やシチュエーションを決める
プロポーズの言葉とともに重要なのは、プロポーズする場所やシチュエーションです。
しかし、一生に一度だからと力が入りすぎるのには注意が必要です。
プロポーズする側の男性は、プロポーズされる相手の女性が「どういうプロポーズを望んでいるか」を把握しなければなりません。
例えば、派手なことや目立つことが苦手な女性に、レストランなどでたくさんの人に見られながらプロポーズするのは、相手の女性が苦痛に思ってしまう場合があります。
プロポーズで嫌な思いをしてしまうと、プロポーズの返事自体にも悪い影響を与えてしまうかもしれません。
プロポーズにお金をかければOK、インパクトがあればOKではなく、相手が望んでいるプロポーズのシチュエーションを実現できるのが理想です。
いつプロポーズするかを決める
プロポーズの日をいつにするかも、男性の頭を悩ませるひとつです。
プロポーズにおすすめの日としては、クリスマスなどの「イベントの日」や、付き合いはじめた日などの「2人の記念日」、そのほか「彼女の誕生日」などがあります。
ただし、サプライズプロポーズをしたい場合は「特別な日」を選択すると事前に相手に感付かれてしまう場合もあるので、プロポーズの計画は慎重に行わなければなりません。
プロポーズの贈り物を用意する
プロポーズの贈り物といえば、まずは婚約指輪がいちばんに浮かぶのではないでしょうか。
プロポーズの際に、男性がひざまずいて婚約指輪をパカッとするシチュエーションに憧れる女性も多いものです。
しかし、プロポーズのタイミングで婚約指輪を贈る場合には、指輪のサイズやデザインに気をつけなければなりません。
サプライズプロポーズの場合、ぴったりの指輪のサイズや、彼女の好きなデザインを選ぶことが難しい場合もあります。
その場合は「プロポーズリング」というプロポーズのためだけに使う指輪や、「ダイヤモンドのみ」を贈るという方法もあります。
プロポーズが成功したら、2人でじっくりと指輪を選べばいいでしょう。
婚約指輪のほかに、実用的なアクセサリーやペアウォッチなどを婚約の記念として購入するのもおすすめです。
結婚したい想いを誠実に伝える
プロポーズでいちばん大切なのは、自分の想いを相手に誠実に伝える言葉です。
かっこつけたり、気の利いたセリフを言おうとする必要はありません。
「結婚してください」というシンプルな言葉だけでも、真剣さが見えれば相手には十分伝わります。
プロポーズは自分らしい言葉で、誠実に想いを伝えましょう。
婚約中にすること
プロポーズが済み晴れて婚約中となったら、「婚約中にすること」について確認しておきましょう。
婚約は口約束なので、結婚の際に役所に提出する婚姻届のような形式はありませんが、婚約中にすることをこなしていくうちに、自然と自分たちが婚約中であることを実感していきますよ。
- いつ結婚するかを決める
- 親に報告する
- それぞれの親に結婚挨拶
- 結納または食事会
- 友人や会社に報告する
- 指輪などの婚約記念の品を用意する
- 結婚式の準備
- 新生活に向けての準備
- その他
ここからは婚約したらすべきことや、婚約していることを周りに示したい場合におすすめのアクションについて解説していきます。
いつ結婚するかを決める
結婚が決まったら、いつ頃結婚するかを決める必要があります。
パートナーと、お互いの仕事の都合などを考慮して話し合い、結婚式を行うか、入籍だけで済ますかも決めます。
お互いの親にその旨を報告する際は「自分たちはこう考えていますが、どうでしょうか?」とお伺いを立てましょう。
親に報告する
婚約したら、まずはそれぞれの親に結婚前提のお付き合いをしている相手がいることを伝え、結婚挨拶の日程の調整をしましょう。
結婚挨拶の順番は、一般的には女性の実家へ行き、次に男性の実家へ挨拶に行きます。
親によっては形式を重んじる人もいるので、どうしても都合がつかない場合を除き、この順番は守ったほうが賢明です。
それぞれの親に結婚挨拶
日程を調整したらそれぞれの親に結婚挨拶に行き、結婚の承諾をもらいます。
結婚挨拶に行く時点では婚約状態ですが、万が一、親に結婚を反対された場合は婚約が白紙になる場合もありえます。
パートナーの親に好印象で迎えてもらえるよう、身だしなみや立ち振る舞いなどに注意し、万全の準備で結婚挨拶に臨みましょう。
挨拶に行く際は、手土産も忘れずに。
結納または食事会
それぞれの親から結婚の承諾が得られたら、結納や食事会など、両家の親をはじめとする、家族の顔合わせの場を設けましょう。
結納
結納は「婚約を正式なものとする儀式」です。
両家で形式にのっとって結納金や結納品を受け渡し、婚約を公にします。
結納には仲人が両家を行き来して執り行われる「正式結納」と、両家が料亭や女性側の家などに集まり、直接結納品や受書を取り交わす「略式結納」があります。
最近では、仲人を介す正式結納を行うカップルは少なくなっており、略式結納や顔合わせの食事会で済ませるほうが一般的になっています。
食事会
食事会は、結納のような儀式は行わず、会席料理などのコース料理を両家でゆっくりと楽しみながら顔合わせをする場です。
特に決まった形式はありませんが、指輪などの婚約記念品をお披露目する場合もあります。
服装は、結婚への節目となる場なので、スーツやワンピースなどのきちんとした格好が望ましいです。
友人や会社に報告する
友人への報告は、結婚式や披露宴を行う場合、必ず出席してほしい人には結婚する予定があることを早めに伝えておいたほうが安心です。
会社への報告も、早めに伝えておけば事務手続きなどが余裕をもって行えます。
もしも結婚を機に仕事を辞める予定がある場合などは、引き継ぎや手続きの関係から、なおさら早く伝えたほうがいいでしょう。
指輪などの婚約記念の品を用意する
プロポーズの際に、指輪などの「婚約記念の品」がなかった場合は、指輪やアクセサリー、ペアウォッチなど、婚約の証となるような品を用意すると、婚約している実感も湧き、記念にもなります。
ただ、結婚後の生活のことも考えて、節約のために婚約指輪などの品は用意しないカップルもいます。
後の生活にあまり影響させないように、パートナーとよく相談して決めましょう。
結婚式の準備
結婚式を挙げたい場合、それに向けての準備は早めに行う必要があります。
結婚式までの準備期間は、6ヶ月前から行うカップルが多く、結婚式までの期間が短くなるほど準備は慌ただしくなります。
挙式会場や日取りにこだわる場合は、大事をとって1年前あたりから行動しておけば、希望通りの会場や日を抑えられる確率も上がります。
日取りが決まったら、出席してほしい人には早めに伝えておきましょう。
新生活に向けての準備
結婚式の準備と違い、必ず行う必要があるのは新生活に向けての準備です。
まず、どこに住むのか。
どちらかの実家に住むのか、2人だけで生活を始めるのかを決めましょう。
2人で生活を始める場合は、家賃や初期費用をはじめ、お互いの家具家電を持ち寄るのか、新しく揃えるのかによってかかる費用は大きく変わってきます。
2人の理想とする新生活を思い描き、予算がどれほど必要なのか、貯金するのならどのくらいの期間が必要なのかを考えなければなりません。
結婚式を挙げる場合は、その費用と併せて検討しましょう。
その他
「婚約中」という一生に一度であろう短い期間を楽しむために、婚約を公にするいくつかの儀式やおすすめのアクションを紹介します。
婚約式
婚約式とは、男女が参列者の前で婚約したことを宣言する神聖な儀式で、キリスト教圏での結納のようなものです。
一般的に、結婚式(入籍)の6ヶ月前から3ヶ月前までに行います。
婚約パーティー
婚約したことを広く知らせたいのなら、婚約パーティーがおすすめです。
顔合わせの食事会よりもフランクな会で、海外では婚約式の後に行われることが多いイベントです。
婚約者の紹介や指輪などの婚約記念の品のお披露目を行い、家族や友人たちに婚約を宣言して祝福してもらいます。
婚約通知
婚約通知は、親戚や友人などに婚約したことを知らせる通知です。
両家への結婚挨拶が終わり、双方の親から婚約を認められた後に婚約通知状を郵送します。
結婚式までの期間が短いと、招待状と婚約通知の期間が重なってしまう場合もあるので、婚約期間が長めのカップルにおすすめの方法です。
まとめ
今回は「プロポーズ」の意味と「婚約」との違いや、プロポーズを成功させるポイント、婚約中にすることなどについて解説しました。
プロポーズは求婚、婚約は結婚の約束を意味し、どちらも結婚までの大切なプロセスです。
婚約期間という一度きりの貴重な時間を、ぜひ2人で楽しんでくださいね。