「彼女の指輪のサイズや好みがわからない」
「婚約指輪を用意しようか迷っている」
プロポーズを前にこう悩む男性もいるでしょう。
「ダイヤモンドのみを贈るプロポーズ」という方法があることをご存知ですか。
この記事では、新しいプロポーズのカタチであるダイヤモンドプロポーズについての解説や、魅力について紹介します。
ダイヤモンドプロポーズとは?
ダイヤモンドプロポーズとは「ダイヤモンドの婚約指輪」ではなく、「ダイヤモンドの原石やルース(裸石)のみ」でプロポーズをすることを言います。
原石は掘り出されたままの状態の石のことを指し、ルース(裸石)は枠にセットされていない状態の、カット・研磨済みの石のことを指します。
なぜプロポーズにダイヤモンドを贈るの?
そもそも、なぜプロポーズにダイヤモンドを贈るのでしょうか。
プロポーズの際に指輪を贈る慣習は古代ローマ時代にさかのぼり、その後、ダイヤモンドの加工が可能になった15世紀頃から、ダイヤモンドの付いた指輪を贈るようになったと言われています。
ダイヤモンドは地球上で最も硬い天然物質とされ、さらに紫外線で変色せず薬物にも強い石です。
そのため「固い絆」や「永遠の絆」といった意味があり、プロポーズの贈り物として選ばれてきました。
さらにダイヤモンドには「男女の愛を強める力がある」「贈られた人を守る力がある」という神秘的な言い伝えもあり、いつしか「プロポーズといえばダイヤモンドの指輪」というスタイルが定着していったのです。
ダイヤモンドプロポーズの流れ
ダイヤモンドプロポーズをする際の、基本的な流れは以下になります。
- どこで購入するかリサーチする
- ダイヤモンドを購入する
- ダイヤモンドでプロポーズをする
- 彼女もしくは2人でデザインを選ぶ
- ダイヤモンドを預け、加工してもらう
- 理想のジュエリーが完成
ダイヤモンドをどこで購入するかで、プロポーズ後に加工する指輪やアクセサリーのデザインの選択の幅が決まってくるので、ジュエリーショップ選びは慎重に行いましょう。
「多くのデザインから選べる」「オーダーメイドができる」など、ダイヤモンドの品質以外にもチェックが必要です。
ダイヤモンドプロポーズの魅力
ここからは、ダイヤモンドプロポーズの魅力について解説していきます。
- 指輪のサイズがわからなくても大丈夫
- デザインに悩む必要がない
- すぐに用意できる
- サプライズに向いている
- 指輪を一緒に選べる
- ネックレスにもできる
- もう一度プロポーズができる
ひとつずつ見ていきましょう。
指輪のサイズがわからなくても大丈夫
サプライズプロポーズを考えている場合、婚約指輪を選ぶ上でいちばん問題なのは「彼女の指輪のサイズかわからない」ことです。
その点、ダイヤモンドのみのプロポーズなら、プロポーズ後にぴったりの指輪を用意することができるので、指輪のサイズを気にする必要はありません。
デザインに悩む必要がない
指輪のサイズとともに男性の頭を悩ませるのは、指輪のデザインです。
男性の独断でデザインを選んでしまうと、「違うデザインのほうがよかった…」と相手の女性にがっかりされてしまうかもしれません。
ダイヤモンドプロポーズなら、プロポーズの後に女性が納得のいくデザインのものを選べます。
すぐに用意できる
「プロポーズをしよう!」と思い立っても、婚約指輪はすぐに用意できません。
婚約指輪は、セミオーダーの場合は3週間〜1.5ヶ月ほど、フルオーダーの場合は2〜3ヶ月ほどかかります。
一方、ダイヤモンドのみでプロポーズする場合は加工の手間が省かれるので、プロポーズまで時間がない場合でもすぐに用意ができます。
サプライズに向いている
ダイヤモンドプロポーズはサプライズに向いています。
婚約指輪を内緒で用意する場合は、相手の女性のサイズや好みをリサーチする必要があります。
勘のいい女性なら、この時点でプロポーズだと気付いてしまうでしょう。
ダイヤモンドのみのプロポーズならサイズや好みのリサーチをする必要もなく、プロポーズする際にも、指輪の箱に比べてコンパクトなものが多いので、ポケットが不自然に膨らんで相手に気付かれてしまう心配も少ないです。
指輪を一緒に選べる
ダイヤモンドプロポーズは、プロポーズの後に一緒に指輪を選ぶ楽しみがあります。
男性はサイズやデザインに悩みながらひとりで選ぶ必要もなく、女性はサイズの合ったお気に入りのデザインの指輪を手に入れることができます。
なにより「2人で婚約記念品を選ぶ」という特別な時間を共有できるところが魅力です。
ネックレスにもできる
女性が普段指輪を付けられないような仕事の場合や、指輪が苦手な場合などは、ネックレスにするという方法もあります。
選択肢が広がり、相手に本当に喜んでもらえるカタチでプレゼントができます。
もう一度プロポーズができる
ダイヤモンドプロポーズなら、指輪が完成した時にもう一度プロポーズができます。
2度目のプロポーズなら、プロポーズするほうもされるほうも、落ち着いて幸せな時間を噛み締められます。
ダイヤモンドプロポーズの注意点
魅力の多いダイヤモンドプロポーズですが、注意点もあります。
- インパクトが弱い
- 加工に時間がかかる
- ブランドに制限がある
順番に見ていきましょう。
インパクトが弱い
ダイヤモンドプロポーズは、婚約指輪に比べるとプロポーズした際のインパクトが弱く、プロポーズの実感が湧きにくいかもしれません。
しかも相手によっては、「無難な道を選んだ」「リスクを避けた」という印象を持たれてしまうかもしれません。
プロポーズする際は「本当に気に入ってくれる物を贈りたくて…」とひとこと添えて、相手を想っての行動だと伝えましょう。
どうしても「指輪を用意して雰囲気を出したい。でも失敗はしたくない」という場合は、プロポーズ専用の安価なリングとダイヤモンドを組み合わせるという方法もあります。
プロポーズ後にダイヤモンドを本当の婚約指輪に付け替え、プロポーズで使用したリングは別の石をはめて普段使いにすることもできます。
加工に時間がかかる
ダイヤモンドのみでプロポーズする場合、先でもお伝えしたとおり、ダイヤモンドを用意するのにさほど時間はかかりません。
しかしそのぶん、プロポーズ後に加工してもらう際には時間がかかります。
両家の顔合わせの日が近い場合、納期によっては顔合わせまでに間に合わなくなってしまう恐れもあるので、オーダーする際は納期などを必ず確認しましょう。
ブランドに制限がある
相手の女性に好きなジュエリーブランドがある場合、「婚約指輪も好きなブランドがいい」と思うかもしれません。
しかしダイヤモンドプロポーズは、どのブランドでも対応しているわけではありません。
例えば、有名ジュエリーブランドであるティファニーやカルティエなどは、ダイヤモンドプロポーズに対応していません。
お気に入りのブランドがダイヤモンドプロポーズに対応しているか、ブランドにこだわる場合は必ず確認しましょう。
費用はどのくらい?
プロポーズの際にはダイヤモンドのみでも、その後指輪やネックレスに加工するので、それを含めるとかかる費用は一般的な婚約指輪を購入する場合とそれほど差はありません。
婚約指輪の平均相場は30万円前後と言われています。
ダイヤモンドのグレードによって大きく価格は左右され、加工の際に既存のデザインにするか、セミオーダーまたはフルオーダーするかによっても変わってきます。
ダイヤモンドを選ぶ基準
ダイヤモンドには、4Cと呼ばれる価値を決める基準があり、よく耳にする「カラット」はその4Cのうちのひとつです。
プロポーズにふさわしいダイヤモンド選びのために、ダイヤモンドに対する理解を深めておきましょう。
4Cとは?
4Cとは Carat(カラット)・Clarity (クラリティ)・Cut(カット)・Color(カラー)の4つの頭文字からくる、ダイヤモンドの品質を表す世界基準。
この4Cの評価が高ければ高いほど、価値のあるダイヤモンドということです。
当然ながら、価値が高いダイヤモンドはそのぶん高額になります。
Carat:カラット(重さ)
カラットは、ダイヤモンドの大きさを示すものだと思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、カラットは 1.0ct=0.200g と定義された、宝石の「重さ」を示す単位です。
カラット数が大きくなればなるほど、ダイヤモンドの価値は高くなります。
Clarity:クラリティ(透明度)
クラリティは、ダイヤモンドの「透明度」を表す基準です。
表面の傷や欠け、内包物が少ないもの、つまり透明度の高いダイヤモンドほど評価が上がります。
Cut:カット(輝き)
カットは、ダイヤモンドの美しさの決め手である「輝き」を左右する要素です。
ダイヤモンドに注がれた光を最も美しく反射させる「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれる技法が、婚約指輪のダイヤモンドに多く用いられています。
カットには、価値の高いものから順に、GIA・Excellent・VeryGood・Good・Fair・Poor の6段階があります。
Color:カラー(色)
カラーは、ダイヤモンドの「色」を評価します。
実はダイヤモンドは無色透明ではないものがほとんどで、無色透明に近いものほど価値が上がっていきます。
反対に、黄色がかかっているものほど価値は下がります。
特別なダイヤモンドの選び方
「2人の記念日やプロポーズの日などをカラット数に当てはめる」という、ダイヤモンドプロポーズならではの、ロマンチックなダイヤモンドの選び方があります。
一例をご紹介します。
- 2人の記念日が2月14日の場合 → 0.214カラット
- プロポーズが12月24日の場合 → 1.224カラット
- 彼女の誕生日が4月10日の場合 → 0.410カラット
サプライズプロポーズのあとで、記念日やプロポーズ日にちなんだカラット数のダイヤモンドだと相手に伝えれば、さらにサプライズになりますね。
まとめ
今回は、ダイヤモンドプロポーズについての解説や魅力、ダイヤモンドを選ぶ際の基準などについて紹介しました。
ダイヤモンドプロポーズは、贈る側も贈られる側も嬉しい「新しいプロポーズのカタチ」です。
思い出に残る2人だけのダイヤモンドを見つけ、お気に入りの婚約記念品として、いつまでも大切にしてくださいね。