親への挨拶マナー
結婚が決まったらまず、はじめにお互いの親へのご挨拶から始まります。こちらは今後の関係性を築くためにはもちろんの事、結婚式準備などをスムーズにするためにとても重要なものになりますので早めに済ませることをおすすめします。 しかし、お互いの親に挨拶となるととても緊張するもの。事前にマナーや段取りなどを下準備しておくことで焦らずに落ち着いて済ませることができます。お互いの家族と良好な縁を結ぶために確認しておきましょう。
親への挨拶に伺う、日時と場所を決めましょう
最初は親にスケジュールの確認をするところからです。おふたりの都合ももちろん大切ですが、なるべくは親に合わせる形で予定を合わせましょう。空いている日程をいくつか候補日としていただくことで予定がより合わせやすくなります。
基本的には女性側の親に会い結婚の許しを得てから、男性側の親に報告するといった順番が一般的となります。実家が遠い場合や都合がつかない場合は事前に親へ一言伝えてから挨拶に向かいましょう。 時間については親からの指定が無い場合は食事時を避けた14時以降がベストです。滞在時間としては2時間程度が丁度良いとされています。
お互いの親について情報交換!
いきなり親に挨拶をするとなっても何を話せばいいか分からないですよね。事前にお互いの親について情報交換をしておくことで話のネタにもなるので緊張も和らぎます。親のことをお互いに伝えるときは簡単に話すのではなく相手の事を思って、なるべく詳細に分かりやすく伝えると想像がしやすく安心もできます。 また、親は自分の子供がどんな人と結婚をするのかとても気になるもの。自分の事についても聞かれることを想定しておきましょう。
- 家族構成
- 性格
- 職業
- 趣味や好きなもの
- 避けるべき話
親のこと
- 仕事
- 出身
- 家族のこと
- 相手のこと
- 趣味や特技
自分のこと
今後について話し合いをしましょう
結婚の挨拶をする際に高い確率で今後のスケジュールなどの話になることが多いです。入籍はいつするのか?引っ越しは?結婚式はどこで挙げるのか?などといった質問が飛び交うでしょう。事前にふたりですり合わせをしておかないと、先の事を決めていないといった良くない印象を与えてしまう事になってしまいます。今後にあたっての質問が来ても答えが返せるようにふたりで話をつめておきましょう。
- 婚姻届けの提出日
- 結婚式(時期、場所、規模など)
- 引っ越し(同居の時期、場所など)
- 仕事について(結婚後の働き方、勤務地など)
結婚挨拶に着ていく服の準備をしましょう
結婚のご挨拶に伺うのであれば身だしなみも整えた格好で行きましょう。身だしなみは第一印象にも関わってくるのでとても重要です。男性女性と気にするべきポイントがあるので見直してみましょう。
結婚挨拶にOKな服装【男性】
一般的にはスーツが無難とされています。しかし、シワだらけのスーツやヨレヨレのYシャツはNGです。あいさつの前にクリーニングにだしておくと安心ですよ。また、家に上がる際には靴を脱ぐので、靴と靴下にも気を使うことを忘れずに。
髪型は流行りの髪型などではなく清潔感を第一に考えたヘアスタイルにしましょう。無造作ヘアや長い髪などの万人受けしないヘアスタールはあいさつの場に不釣り合いです。 また、男性は髭をしっかりと剃るようにしてください。髭がある事で清潔感もいまいちになってしまう事もあります。おしゃれで伸ばしている方は1度ふたりで相談して決めましょう。アクセサリー類は外していくのが無難です。
結婚報告にOKな服装【女性】
女性が相手の親に会う際に服装の見本にするといいと言われているのが女子アナウンサーの服装だと言われています。女子アナウンサーの清楚感のある服装とメイク、髪型はテレビを見ているどの世代の方にも不快感を与えないように徹底しているので服装などに悩んだときはお手本とするのが良いでしょう。
服装は優しく女性らしい雰囲気を出す淡いカラーのワンピースがおすすめです。座ったり立ったりとするので短すぎる丈はNGです。膝が隠れるくらいの物が丁度いいとされています。親にあいさつとなるとメイクにも気合が入ると思いますが、気合を入れすぎてしまうと品のないメイクになってしまいます。付けまつげやカラーコンタクトなどは避けた方が良いです。また、リップの色も淡いピンクなどの方が清楚に見せてくれますよ。
男性と違いアクセサリー類は付けていった方が◎ ピアスやネックレスなどは大人しく品があるものを選びましょう。バッグは小さめでブランドではない物の方が良いです。ブランド物を身に着けているとお金遣いが荒く見えてしまい、豪遊してそうといったイメージが付きやすくなってしまいます。また、香水は付けない方がいいです。香りは人によって好みが分かれますし、もし食事になった場合には不快に思われてしまうかもしれません。
親への挨拶には手土産を準備しましょう
挨拶をする際には手土産が必須です。手ぶらだとマナーを知らない人だと思われてしまうので注意しましょう。手土産を選ぶ際にも気を付けなくてはいけないポイントがいくつかあります。
- 家の近くで購入しない
近所だと購入額が分かってしまう事や間に合わせ物だと思われてしまいます。 - 親の好みに合わせたものを購入する
甘いものが苦手な方に甘いものを渡しても喜ばれません。せっかくの手土産は美味しくて喜んでいただけるようなものをえらびましょう。 - 有名店のお菓子以外が◎
誰もが知る有名店の物でも外れはあまりありませんが、手土産は自分が食べたことがあるものの方が安心ですし会話のキッカケにもなりますよ。 - 生菓子はNG
生菓子はすぐに食べなくてはいけない物が多いので手土産としてはおすすめしません。なるべく賞味期限が長い物を選んだ方が良いです。 - 家族の人数に合わせて
親だけではなく一緒に住んでいる家族の人数を踏まえたうえでお菓子を購入しましょう。持ってきた手土産をその場で食べることもあるので予想人数より多めに考えると◎
金額的には1,000円~3,000円くらいが相場と言われています。和菓子よりは洋菓子の方が人気ですが、ケーキなどはカットする手間があるのでそのまま食べられるような物を選ぶようにするといいでしょう。
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いよいよ結婚挨拶当日!好印象になる訪問のマナーを見直そう!
いよいよあいさつ当日、緊張はするかと思いますが心を落ち着かせて相手の親に良い印象を与えられるようにマナーを見直しておきましょう。
- 訪問時間は約束の時間ぴったりに行くのではなく、5分ほど少し遅らせていくと行く側も迎える側もお互いに落ち着くことが出来ます。あまりに遅いと事故にあったのではないかと心配をかけてしまうので大幅に遅れるときは連絡を必ず入れるようにしてください。また、お家に上がる前には必ず携帯電話をマナーモード設定にしましょう。あいさつ中に着信音や通知音が鳴ってしまうとせっかくの場の雰囲気を壊してしまう事にもなりかねません。
- 玄関に入ったらまずは挨拶からです。簡単な自己紹介と時間を作っていただいたことに対するお礼を伝えます。靴を脱いだら親に背を向けず靴を揃えましょう。
- 部屋に通されたら基本的には扉口に近い下座に座るようにします。上座に通された場合は一言お礼を添えて素直にそちらに座ります。
- 手土産を渡す際は紙袋から取り出し、リボンなどは相手型に向けた状態で渡します。渡す際にも「美味しいと評判のお菓子です」や「甘いものが好きと伺ったので」など添えるとより好感が持てます。また、「詰まらないものです」というのは失礼にあたるので注意してくださいね。
親への結婚挨拶、スムーズに行うにはコレ!
席に着いてから再度、時間を作っていただいたお礼をしましょう。すぐに結婚のあいさつをするのではなく少し歓談をして話が途切れたタイミングで結婚をしたいという思いを伝えましょう。基本的には男性側、女性側どちらの家であっても男性から話を切り出すとスムーズです。結婚しますといった報告ではなく許しをいただくスタンスです。
親への結婚挨拶後には
結婚のあいさつの後は再度、歓談に戻ります。基本的には親がお話を振ることが多いですが、話が途切れてしまった時などはこちらから質問をしても大丈夫です。 そのまま一緒にご飯に誘われることもあると思いますが、喜んでお誘いを受けましょう。食事の際にお酒を飲むときは飲みすぎないように注意が必要です。また、ご飯の支度や片付けなどは「手伝わせてください」と言いましょう。親によってはキッチンに入られるのが嫌な方もいらっしゃるので、1度お伺いするといいです。
帰宅後も気を抜かず!親への結婚挨拶の〆には
あいさつが終わって帰宅した後は必ず当日中にお礼の電話をします。時間帯などにもよりますが直接お礼が言える電話が一番丁寧です。また、親によってはメールやLINEが良いという方もいらっしゃるので帰る際にご連絡しても良いかを伺うと間違いがありません。
あわせて、2~3日後にお礼状をお送りするとより丁寧な印象を持たれます。絵葉書に直筆で書くと喜ばれますよ。
さいごに
今回は基本的な結婚の挨拶についてご紹介しましたが、結婚の挨拶はご家庭によって様々です。付き合っているときから親に会っている場合で家族公認であったり、家に来るのではなく外で集まってご飯に行く場合もあります。しかし、結婚といった新たなスタートでもあるのでけじめはしっかりとしておきましょう。臨機応変に動けるようにおふたりで事前に話し合って準備を進めてくださいね。