プロポーズが成功した後は、お互いの親への結婚挨拶です。特に彼女の親への挨拶を控えた男性にとっては、準備やセリフなど不安になる要素は多いですよね。
今回は、結婚挨拶の流れと当日使える例文集、NGワードをご紹介します。事前準備やマナーについても解説しているので、結婚挨拶を控えた方は参考にしてみてくださいね。
結婚挨拶で必要な事前準備3つ
結婚挨拶で大切なのは事前準備です。挨拶の言葉を覚える前に、まずは必要な準備内容をおさえておきましょう。
訪問日を決める
結婚挨拶に行く日は、彼女の親の予定に合わせて決めます。時期的には、プロポーズの成立から1か月前後が目安です。時間帯は14時~15時ごろなど、食事時を避けたタイミングにしましょう。
お互いの情報を伝えておく
彼の人柄や仕事内容、年齢などの情報は、事前に彼女から親へ伝えておきましょう。同時に、彼女の親についての情報も彼に伝えておく必要があります。挨拶当日までに互いの情報を知っておくことで、会話のきっかけ作りや手土産選びの参考にできます。
手土産を購入する
結婚挨拶では必ず手土産が必要になるため、事前に購入しておきましょう。定番は相手の親が好きなものや日持ちするお菓子・お酒ですが、当日の話題にしやすいように、自分の出身地の名産を用意するのもおすすめです。
結婚挨拶の流れとシーン別おすすめセリフ集
結婚挨拶当日の流れとシーン別で使えるセリフ集をご紹介します。自信を持って当日を迎えられるように、ぜひ参考にしてみてください。
1.彼女の家に向かう
彼女の家に到着する時間は、約束時間ジャストか約束時間の2~3分前にインターホンが押せるタイミングが目安です。早すぎる到着は、迎える側の親の準備が整っていない場合があるからです。万が一遅れそうなときは、「遅れる事情」「どれくらいで到着しそうか」について、連絡を入れるようにしてください。
2.玄関先でご挨拶をする
彼女の親が出迎えてくれたら、まずはしっかりとご挨拶をします。面識がある・ないで多少変わるため、状況に合わせて使い分けてください。
挨拶で大切なのは第一印象。娘がどんな男性を連れてくるのか、親は非常に不安に思っています。安心感を持ってもらえるように、笑顔でハキハキと挨拶しましょう。
3.客間に通されたら自己紹介をする
玄関での挨拶が済むと、そのまま家の中に通されます。入室を進められた時には何も言わずに座るのではなく、「ありがとうございます。失礼いたします」と一言添えてから座るのがベスト。
全員が着席したタイミングで、下記のように再度ご挨拶兼自己紹介をします。
面識がある場合でも、いきなり本題に入るのではなく「改めて、本日はよろしくお願いいたします」という言葉があると丁寧な印象です。
4.手土産を渡す
自己紹介が済んだら、持参した手土産を渡しましょう。
手土産の内容によってセリフは変わりますが、何を選んだとしても「選んだ理由」を添えて渡すと丁寧です。
なお、つい言ってしまいがちな「つまらないものですが」という言葉は、悪い意味で受け取られる場合があるため避けたほうが無難。喜んでもらいたくて選んだ、という素直な気持ちを伝えてください。
5.歓談を挟んでから結婚挨拶に移る
手土産を渡したあと、緊張からすぐに本題に入りたくなるかもしれませんが、場を和ませるために歓談を挟むのがおすすめです。趣味や仕事、ペットの有無など、彼女の親の情報を事前にリサーチしておくと話しやすくなります。
場が和んだところで、いよいよ本題です。結婚挨拶を切り出すのは男性から。下記の言葉を参考に、結婚の気持ちを伝えましょう。
お互いを大切に思っているという気持ちと、結婚の許可をいただきたいという気持ちを丁寧に伝えましょう。
男性からの結婚挨拶が済んだら、女性からも下記のような言葉を添えましょう。
一言あると、親に対して真剣な気持ちが伝わる上、緊張と不安の中にいる彼の大きな励みにもなります。自分の親に対してだからこそ、結婚挨拶は真剣な態度で臨みましょう。
6.挨拶後は歓談タイムを挟む
挨拶後、無事に彼女の親から結婚の許可をもらえたら、再び歓談タイムを挟みましょう。これから家族となる間柄として、お互いのことをよく知っておくことも大切です。緊張がほぐれるタイミングなので、うっかり失礼な態度をとらないように注意が必要です。
7.タイミングを見て退出する
一通りの話が終わったら、頃合いを見て退出しましょう。下記の言葉を使うと、スムーズにおいとまに移れますよ。
客間から退出するときだけでなく、玄関先でも最後のご挨拶をしっかり行います。
家を出るまでが結婚の挨拶です。最後まで気を抜かないことで、誠実さが彼女の親にも伝わりますよ。さらに後日、忙しい中時間を作ってくれた彼女の親に向けて「お礼状」を送ると、一層丁寧な印象になります。
授かり婚や再婚の場合の結婚挨拶は?
授かり婚や再婚の場合にはどんな結婚挨拶をすればいいのか、おすすめの言葉をご紹介します。
授かり婚の場合
授かり婚の場合、「最初から結婚の意思があって交際していた」という意思を伝えることが重要です。間違っても「妊娠が分かったから結婚を決めた」という挨拶はしないようにしましょう。
親世代では、授かり婚について否定的な意見の方も少なくありません。だからこそ、順序が逆になってしまったことの謝罪と誠意をしっかりと伝えましょう。
再婚の場合
もしも男性側に離婚歴がある場合でも、結婚挨拶で大切なのは彼女を真剣に思っている気持ちを丁寧な言葉で伝えることです。
再婚の場合、事前に彼女から親へ話しを通しておいてもらうとスムーズです。もしも離婚理由を聞かれたら正直に答えましょう。
もしも結婚を反対されたら?
場合によっては彼女の親から結婚を反対される可能性もあります。許しをもらえない場合、なぜ許可してもらえないのか理由を聞き、早めにおいとましましょう。
理由を話してくれない場合は、後日彼女から改めて親に聞いてもらいましょう。その上で、今後どうするかを2人で相談します。
絶対避けたい!結婚挨拶でのNGワード3つ
結婚挨拶で使わないほうがいいワードをご紹介します。当日間違えて使うことがないように、事前にチェックしておきましょう。
お義父さん、お義母さん
まだ結婚していない段階で「お義父さん」「お義母さん」と呼ぶのは好ましくありません。「△△さんのお父さま、お母さま」というように丁寧な表現がおすすめです。
娘さんをください
映画やドラマでお馴染みのセリフですが、実際に使うと「娘をモノ扱い?」となってしまいます。「結婚させてください」という丁寧な言い方がベターです。
結婚します
結婚が決定事項のような言い方になってしまうため、「結婚します」「結婚することに決めました」という言い方もNG。「結婚のお許しをいただけないでしょうか」というスタンスでいましょう。
第一印象が重要!結婚挨拶で守るべきマナー
結婚挨拶当日は第一印象が重要です。彼女の親に好印象を持ってもらえるように、当日気を付けるべきマナーもご紹介します。
きちんとした服装で訪問する
当日、彼女の家に赴くときにはスーツ、もしくはジャケット+スラックスなど、きちんと感がある服装にしましょう。シャツのシワ、髪型、ヒゲもチェックし、清潔感がある装いを心がけてください。
親の前でのニックネーム呼びは避ける
彼女の家に到着したあとは、普段のニックネーム呼びは避けましょう。親に向けたきちんとした挨拶ですから、「△△さん」という丁寧な呼び方が安心です。
準備万端整えて結婚挨拶当日を迎えよう
考えただけでも緊張してしまう結婚挨拶ですが、準備をしっかり整えて当日を迎えれば大丈夫です。大切なのは、相手を思う真剣な思いと誠実さを、しっかりと彼女の親に伝えることです。言いづらそうなセリフは本記事を参考に練習しながら、準備万端整えて当日を迎えてくださいね。