結婚が決まったらそれぞれの家に結婚の挨拶に行くことになりますが、慣れないことで不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では女性目線での結婚挨拶の本題に入るまでの流れと、彼の親に好印象を与えるポイントをご紹介していきます。
ポイントを踏まえて、ぜひ彼親のハートをつかんでくださいね。
結婚挨拶に行くまでにしておきたい事前準備
ここからは、彼の親に好印象を与えるためにしておきたい3つのポイントをご紹介していきます。
- 彼と情報を共有する
- 身なりを整える
- 手土産を決める
準備の参考にしてくださいね。
彼と情報を共有する
彼の家へ挨拶に行くまでに、彼と情報を共有しておくべきことがいくつかあります。
彼の親の情報を聞いておく
挨拶に行く前に、彼の親がどんな人なのか、必ず聞いておきましょう。
マナーに厳しいか、NGな話題がないかなど、どんな人なのかが少しでもわかっていると対策もたてやすく、話をする際にも話題を振りやすくなります。
彼の親に自分のことを話しておいてもらう
緊張と不安が入り混じる結婚挨拶ですが、それは親も同じこと。
自分の子どもがどんな人と結婚するのか、どんな人が挨拶に来るのか、わからないまま招き入れるのはとても不安です。
結婚相手がどんな人なのか、事前に彼から親に話しておいてもらっていると、親も安心なうえ、当日の会話もスムーズです。
質問されそうなことは答えを用意しておく
結婚を承諾してもらったあとは、親から色々と質問をされます。スムーズに答えられるように、質問されそうなことは事前に答えを用意しておきましょう。
また、結婚後どのような生活をしていくつもりなのか、親はとても心配します。
しかし、仕事や子どもをどうするかというような答えづらい質問については、即答する必要はありません。
「〇〇さんとよく話し合って、決めていきたいと思います」などと答え、2人でじっくり話し合ってから答えを出しましょう。
身なりを整える
結婚挨拶での身なりは、「上品で清潔感がある」ことが不可欠です。
必要ならば服をそろえ、髪や爪も整えましょう。
服装
挨拶の際の服装は、フォーマルなワンピースや、スカートタイプのスーツが理想的です。
柔らかで優しい印象の色やデザインの服をチョイスしましょう。
和室に通されることも考慮して、スカートの丈は膝下が好ましいです。
髪型
髪型は長さに関わらず、顔に髪がかからないようにしましょう。
挨拶の際は何度も頭を下げることになるので、その度に顔にかかった髪をかき上げるのは、だらしないイメージを与えてしまい印象が良くありません。
また髪の色は、染めていない自然な色か、落ち着いたダークブラウンがベストです。
明るい髪色は好感度を下げる恐れがあるので、結婚挨拶の際はトーンダウンしたほうが賢明です。
指先
長い爪や派手なネイルは、印象が良くありません。
爪は短く整えてなにも塗らないか、塗っても薄いピンク系かベージュ系のシンプルな色にしましょう。
手土産を決める
手土産は、挨拶のために時間をつくってくれた相手の親へ感謝の気持ちを示すもの。
「何も持ってこなくていい」と言われた場合でも、必ず用意するのがマナーです。
手土産の予算
手土産の予算は、3,000円〜5,000円程度が相場です。
安いものは相手に失礼にあたりますし、高いものだとかえって気を使わせてしまうこともあるので、安すぎず高すぎない価格のものを選びましょう。
手土産の選び方
結婚挨拶の手土産には、形の残らない食品などの「消えもの」がおすすめです。
何を選んだらいいか迷ってしまう場合は、縁起が良いといわれるお菓子を選ぶといいでしょう。
たとえば、2つが合わさってできているどら焼きや、年輪を重ねるバウムクーヘン、末長いお付き合いを意味するカステラなどは、結婚の挨拶にぴったりです。
反対に、カットする必要があるものや割れやすいものは、「縁が切れる・壊れる」という印象を与えるため、おすすめできません。
そのほか、近場では手に入りにくい珍しいものや、事前に彼にリサーチして親の好物を手土産に選ぶのも、一生懸命選んだ気遣いが感じられて好印象です。
祖父母や彼のきょうだいなどが同居している場合は、全員に行き渡るように、人数以上の数が入っていて個包装されたものを選びましょう。
結婚挨拶の当日の流れ
ここからは、結婚挨拶の当日の流れを見ていきましょう。
- 訪問時から玄関まで
- 部屋に通されてから
- 本題に入るまでの話題
- ついに本題の結婚挨拶へ
- おいとまのタイミング
順番に紹介していきます。
訪問時から玄関まで
当日は、当然ながら時間厳守です。
彼の家のドアの前で、もう一度身だしなみをチェックします。
携帯電話はマナーモードにするか、電源を切ることを忘れずに。
チャイムを押すタイミングは、約束の時間ちょうどから2〜3分前までがベスト。万が一、5分以上遅れてしまう場合は必ず連絡しましょう。
ドアをきちんと閉めてから、簡単な自己紹介と時間をつくってくれたお礼を述べ、「どうぞ」と言われたら靴を脱いで家へ上がります。
相手に背中を向けないように気をつけながら、靴は玄関の端に揃えます。
部屋に通されてから
部屋に案内されたら「失礼します」とひとこと添えてから入室し、座るように勧められてから、下座に座ります。
もしも上座を勧められたら「今日はご挨拶でうかがっておりますので…」とお断りし、それでも勧められるようならばお言葉に甘えましょう。
彼の親が先に席に着いている場合は、座る前に挨拶をしてから着席します。
和室の場合は、座布団から外れた位置に座って挨拶し、勧められてから座布団に座ります。
手土産を渡すタイミング
手土産は、部屋に通されて挨拶をするタイミングで渡します。
風呂敷や紙袋から出し、相手側に正面を向けて「お口に合うといいのですが…」や「〇〇さんから好物だとうかがったので…」などと一言添え手渡すと好印象です。
「つまらないものですが」というへりくだった言葉は、相手によってはいい印象を持たない場合もあるので、言わないほうが無難です。
本題に入るまでの話題
席に着いても、すぐに本題を切り出すのはおすすめしません。
まずは季節の話題や当たり障りのない気軽な話題で、場をあたためます。
その際、聞かれてもいないのに自分の話ばかりすることや、「政治・宗教」に関わるデリケートな話題は避けましょう。
事前に彼の親の趣味や関心事を聞いておけば、話題に困って沈黙してしまうこともありませんよ。
ついに本題の結婚挨拶へ
場が和んできたら、ついに本題の結婚挨拶です。
挨拶の最初のきっかけは彼に言ってもらい、「結婚を了承していただきたい」ことと「自分の親の了承を得ている」ことを伝えます。
挨拶の際は、洋室の場合は椅子の横に立ち、和室の場合は座布団の横に座り姿勢を正します。
結婚の報告ではなく、結婚の承諾をもらいにきたという誠意を示しましょう。
おいとまのタイミング
結婚挨拶が済み承諾をもらったらしばらく歓談し、相手の負担にならないように訪問から1〜2時間ほどでおいとまをします。
おいとまのタイミングは、彼に言ってもらうほうが角が立たなくていいでしょう。
帰る際は「今日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。」と感謝を伝えます。
結婚挨拶後にすべきこと
結婚挨拶を無事に終え、家に帰ってほっと一息…と気を抜いてはいけません。
帰宅したら必ず彼の親へ電話をし、「無事に帰宅したこと」と「会う時間を作っていただいたお礼」を伝えましょう。
もしも帰る際にお土産をいただいたのなら、そのお礼も忘れずに。
さらに手書きのお礼状を送ると「丁寧でしっかりした人」という印象を持たれ、今後の結婚生活に対しても安心感を与えられます。
彼の家では緊張してうまく話せなかったという人も、手紙でならしっかりと気持ちを伝えられるので、イメージを挽回するチャンスでもあります。
結婚挨拶の際の注意点
失敗したくない結婚挨拶の場での、重要な注意点を押さえておきましょう。
- 彼の呼び方に気をつけて
- 言葉遣いは丁寧に
- 笑顔を忘れずに
ひとつずつチェックしていきます。
彼の呼び方に気をつけて
結婚挨拶でのよくある失敗として、彼を「呼び捨て」や「あだ名」などで呼んでしまったというものがあります。
以前から彼の親と面識があったとしても、結婚挨拶の場では「さん付け」で呼ぶようにしましょう。
話が弾んでくると、気が抜けていつもの呼び方になってしまうことがあるので、結婚の挨拶に行くことが決まったら、彼を「さん付け」で呼ぶ練習をしておくと安心です。
言葉遣いは丁寧に
結婚挨拶の場では、きちんとした言葉遣いをしなければなりません。
彼の呼び方と同様、気が抜けてくると普段の口調が出てしまうことがあるので、一呼吸置いて言葉を選んで話す癖をつけておきましょう。
笑顔を忘れずに
彼の親から好印象を持ってもらうために、一番大切なのは「笑顔」です。
不安や緊張で顔がこわばってしまうかもしれませんが、極力笑顔を絶やさないようにしましょう。
よくある質問
結婚挨拶のよくある質問をまとめました。
- 食事をすすめられたらどうするのが正解?
- 婚約指輪は付けていっていい?
- もしも反対されたらどうすればいい?
不安をなくして挨拶の日を迎えましょう。
食事をすすめられたらどうするのが正解?
結婚挨拶のあと、もしも食事をしていくように勧められたら、どうすればいいのでしょうか。
彼の親と普段から交流があり、親しい間柄だったら素直に喜んでごちそうになりましょう。
そうでない場合は「今日はご挨拶に伺っただけですので」と、勧められても一度は断るのが礼儀です。
それでも勧められるようだったら、お言葉に甘えてごちそうになるといいでしょう。
食事をごちそうになる場合はただ座って待つのではなく、「お手伝いさせてください」と、ひとこと申し出る気遣いができると好印象です。
しかし、断られた場合は無理に手を出す必要はありません。
婚約指輪は付けていっていい?
結婚挨拶は「結婚の意思を報告をする」のではなく、「親に結婚を承諾してもらう」ためのものです。
承諾してもらう前から指輪を付けていると、親によっては悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
婚約指輪は、結婚を承諾してもらった後にお披露目できるように持っていきましょう。
もしも反対されたらどうすればいい?
あまり考えたくはないですが、結婚の承諾をもらえない場合も残念ながらあります。
そうなった場合でも、やけになったり開き直ったりせず「また改めて相談させてください」と伝え、その日は帰りましょう。
もちろん、親に認めてもらえなくても結婚はできますが、きちんと認めてもらって祝福されたうえで結婚生活をスタートしたいですよね。
「なぜ反対されたのか」を彼と話し合って改善し、再度結婚挨拶のチャンスをもらいましょう。
まとめ
今回は、女性目線での結婚挨拶の本題に入るまでの流れと、彼の親に好印象を与えるポイントをご紹介しました。
緊張して思うように話せなかったとしても、「彼の親に認めてもらいたい」という一生懸命な気持ちや誠意が伝われば、きっと好意を持って受け入れてもらえます。
結婚挨拶は、結婚までの大切な通過儀礼のひとつです。
彼の親に認めてもらい、気持ちよく結婚への第一歩を踏み出してくださいね。