女性の親への結婚挨拶が済むと、次は男性の親への挨拶です。「彼の親にどんな言葉を言えばいいのか分からない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
今回は、彼の親に好印象を持ってもらえる結婚挨拶をご紹介します。本記事を読めば当日の流れとマナー、挨拶の言葉が全てチェックできますよ。ぜひ参考にしてみてください。
好印象な結婚挨拶にする3つのポイント
結婚挨拶では第一印象が重要です。当日、彼の親に好印象を持ってもらうために、まずは必要な準備内容を知っておきましょう。
親への報告と日程調整をする
結婚の意思が固まったら、まずはお互いの親へ報告しましょう。「結婚したい人がいるから会ってほしい」という旨を伝えて、結婚挨拶の訪問日を決めます。訪問日は相手の親の予定に合わせて決めましょう。食事のタイミングを避けた14時~15時の訪問が安心です。
女性の実家への挨拶を済ませておく
一般的に、結婚挨拶は女性の家が先です。女性の家に行く前に男性の実家へ行ってしまうと、彼の親が「お相手の家に先に行かなくて大丈夫なの?」と不安になってしまいます。彼の親に安心してもらうためにも、彼女の家への訪問を先に済ませておきましょう。
好みに合わせた手土産を選ぶ
結婚挨拶当日までに、彼の親の好みに合わせた手土産を用意しましょう。高額すぎると逆に受け取りづらくなるため、3,000円~5,000円を目安に選んでください。お互いの実家がある県が異なる場合、地元の名産品もおすすめです。
結婚挨拶の流れと使えるシーン別例文集
結婚挨拶の流れとシーン別におすすめの例文集をご紹介します。当日までのイメージトレーニングに、ぜひ参考にしてみてくださいね。
彼の家に向かう
約束時間ちょうどに彼の家に着くようにしましょう。早すぎると、迎える準備が終わっていない場合があります。冬場でコートやマフラーを身につけている場合は、脱いで片手に掛けておくとスマートです。スマートフォンのマナーモード設定も忘れずに。
玄関で軽くご挨拶をする
彼の親が迎えてくれたら、笑顔ではきはきとご挨拶をしましょう。相手の親と初対面の場合は、彼から「お付き合いしている〇〇さんだよ」と一言伝えてもらうとスムーズです。
相手の親と面識がある・ないに関わらず、時間を作ってくれたことへのお礼は必ず伝えましょう。玄関から入るのは相手の親から「どうぞ」と言われてから。「失礼いたします」と言ってから上がると丁寧です。
部屋に通されたら自己紹介をする
客間(あるいはリビング)に通されたら、全員が着席するのを待って改めて自己紹介をします。
和室の場合は座布団から降りた状態で、洋室ならイスに座る前に挨拶をします。最後に深々とお辞儀があると好印象ですよ。相手の親と面識がある場合でも、「よろしくお願いいたします」としっかり伝えるようにしましょう。
手土産を渡す
自己紹介が済んだら、持参した手土産を渡します。渡す際には、選んだ理由など一言付け加えて渡すと会話のきっかけにもなります。紙袋から取り出し、正面を彼の親に向けて渡すと丁寧です。
手土産を渡したあとは、本題に入る前に歓談やブレイクタイムを挟みます。事前に彼の親の趣味や仕事、休日の過ごし方などリサーチしておくと会話がしやすいでしょう。
彼に続いて結婚挨拶をする
歓談で場が和んだところで、いよいよ本題の結婚挨拶です。結婚挨拶の場合、彼の家でも彼女の家でも、男性側から話を切り出します。女性は男性に続いて結婚挨拶をしましょう。
女性からの結婚挨拶で大切なのは、「彼を大切に思う気持ち」と「彼と協力して家庭を築いていきたい気持ち」を丁寧な言葉で伝えることです。たとえ途中で噛んでしまっても、結婚に向けた真剣な気持ちを伝えられれば大丈夫。正面を向いて、彼の親に自分の気持ちをしっかり伝えましょう。
承諾をもらえたらお礼を伝える
挨拶後、無事に彼の親から承諾をもらえたら「ありがとうございます。これから、よろしくお願いいたします」とお礼を伝えましょう。
緊張がほぐれたところで、再び歓談タイムを取ります。このタイミングで、両家顔合わせや結納の有無、いつごろ結婚式を挙げるかなど、今後の流れを話すと良いでしょう。
頃合いを見ておいとまの挨拶をする
結婚挨拶での滞在時間は、1時間~1時間半程度が目安です。あまり長居しすぎては迷惑になってしまうので、タイミングを見ておいとまの挨拶をします。
彼女側からは言い出しづらい内容のため、彼から「今日はこの辺で」と切り出してもらうと安心です。帰る前に、もう一度お礼と挨拶をするのを忘れないようにしましょう。
玄関を出るときも、笑顔でもう一度「ありがとうございました」と伝えられると好印象。コートやマフラーは玄関を出てから着用しましょう。無事に帰宅したら、電話で一方を入れるのを忘れずに。
最後まで丁寧な挨拶をすることで、その後も良好なお付き合いができるようになりますよ。
食事や宿泊を勧められたときの返答は?
結婚挨拶の流れで、「よかったら夕食も一緒に」と食事に誘われる場合があります。もし彼の親から食事のお誘いがあったら快く受けましょう。つい遠慮してしまいそうですが、せっかく食事を用意してくれた親の気持ちを汲み取るのも、結婚挨拶のポイントです。
食事をするならお手伝いを申し出るべき?
もし彼の家で食事をするとなったら、一旦は「何かお手伝いすることはありますか?」と申し出ましょう。相手の親に「大丈夫よ。遠慮なく座っていて」と言われたら、お言葉に甘えて座っていれば大丈夫。配膳など、さり気なく手伝える範囲でお手伝いをすればOKです。
人によってはキッチンに他の人をいれたくない、と考える場合があります。お手伝いは無理にしようとせず、様子を見ながらにするのが無難です。
結婚挨拶、女性側で避けたいNGワード3つ
結婚挨拶では言わないほうがいい「NGワード」がいくつかあります。間違って使うことがないように、事前にチェックしておきましょう。
お義父さん、お義母さん
まだ結婚していない段階での「お義父さん、お義母さん」という呼び方はNG。会話の流れの中で必要になったら、「△△さんのお父さま、お母さま」というように丁寧な呼び方を使いましょう。
お互いのニックネーム
普段呼び合っているニックネームは、結婚挨拶の場ではNGです。「△△さん」というように、下の名前+さん付けがベスト。クセでいつものニックネームが出てしまいそうですが、挨拶当日だけは注意してくださいね。
結婚挨拶で守ったほうがいいマナーは?
彼の親に結婚の許しをもらう大事なイベントだからこそ、当日のマナーは重要です。守るべきポイントをご紹介します。
TPOに合わせた服装にする
結婚挨拶の当日は、清潔感ある服装を心がけましょう。女性の場合、ワンピースやエレガントなブラウスとスカートの組み合わせなど、きちんと感が出る服装がおすすめ。濃色よりはパステルカラーのほうが、相手に与える印象が優しくなります。
丁寧な言葉遣いを心がける
ビジネスほど固い敬語でなくても大丈夫ですが、丁寧な言葉遣いは必須です。普段彼と話しているような、くだけた口調やカジュアルな言葉になりすぎないように注意しましょう。
NGな話題は避ける
結婚挨拶の途中で歓談やブレイクタイムを挟むとき、下記の話題は避けたほうが無難です。
- 政治や宗教
- 自分や自分の実家の自慢話
- 応援するスポーツチーム
個人によって価値観が大きく異なる話題、相手が不快に感じる話題を避けるのも、結婚挨拶で必要なマナーです。
万全の準備で結婚挨拶当日を迎えよう
準備や当日の会話に悩んでしまいそうな結婚挨拶ですが、しっかりポイントをおさえてシミュレーションをしておけば大丈夫です。
大切なのは、彼の親への思いやりと笑顔を忘れず、2人の真剣な気持ちを丁寧な言葉で伝えることです。これから家族としてお付き合いがスタートする間柄だからこそ、準備万端整えて、相手の親に安心してもらえる結婚挨拶にしましょう。