結婚が決まったら、いよいよ親への挨拶です。
緊張のせいで沈黙が続いて気まずくなってしまうのは、なんとしても避けたいところ。
この記事では、結婚挨拶の場で会話が途切れないための話題や、質問されそうな内容について具体的に紹介していきます。
ぜひチェックして当日の会話を弾ませ、お互いの理解を深めてくださいね。
スムーズに会話するための事前準備
結婚挨拶の当日、スムーズに会話をするために、事前準備は必ずしておきましょう。
- 親のプロフィールを共有する
- 自分のプロフィールを伝えてもらう
- 会話が途切れないように話題を用意する
- 質問されそうなことの答えを用意する
ひとつずつ見ていきます。
親のプロフィールを共有する
挨拶に行く前にパートナーの親がどんな人なのかがわからないと、何を話したらいいかわからず不安です。
パートナーに親のプロフィールを教えてもらい、どんな話題を振ると盛り上がりやすいかメモしておくといいでしょう。
結婚挨拶の前に押さえておくべきプロフィールは、以下のとおりです。
- 名前
- 年齢
- 職業
- 出身地と家族構成
- 趣味
- 食べ物・飲み物の好き嫌い
- 好きな芸能人やスポーツ
- 性格の特徴(マナーに厳しい、頑固 など)
- NGな話題
- ペットの有無
プロフィールをもとに、どんな話をするかイメージしておけば、当日の不安も少し和らぎますね。
自分のプロフィールを伝えてもらう
結婚挨拶にあたり不安なのは、結婚するふたりだけではありません。
挨拶に来る結婚相手がどんな人なのか、親も不安に思っています。
少しでも安心して結婚相手を迎え入れてもらうために、パートナーの親にプロフィールを伝えてもらいましょう。
結婚挨拶の前に、パートナーの親に伝えてもらうプロフィールは以下のとおりです。
- 名前
- 年齢
- 職業
- 出身地と家族構成
- 趣味や特技
- 性格
プロフィールを伝える際に顔写真も添えてあげれば、より安心してもらえます。
また、離婚歴や妊娠などの伝えづらい情報がある場合も、いずれは分かることなので、隠さず早めに伝えておくことをおすすめします。
会話が途切れないように話題を用意する
パートナーの親のプロフィールを把握したら、それを参考に話題をいくつか考えておきましょう。
会話が途切れてしまってもすぐに別の話題を振れるように、いくつかメモをしておくと安心です。
質問されそうなことの答えを用意する
親は自分の子どもの幸せを願っています。
「この人と結婚して幸せになれるのかどうか」を確認するために、色々と質問をしてきます。
しっかりと答えて安心してもらえるよう、質問されそうなことを予想して答えを用意しておきましょう。
会話が途切れないための話題
ここからは、結婚挨拶の場で会話が途切れないための話題をいくつか紹介します。
- 天気の話
- 趣味の話
- ペットの話
- 小さい頃の話
- 地元の話
パートナーの親のプロフィールと照らし合わせ、盛り上がりそうな話題を見つけてくださいね。
天気の話
気候や天気の話題はそれほど盛り上がるものではないものの、会話のきっかけとしてはおすすめです。
「だいぶ暖かくなってきましたね」
「今日は気持ちのいい快晴ですね」
など、気候や天気に関する話題は、誰とでも気軽にコミュニケーションがとれて便利です。
趣味の話
趣味の話も気軽に振りやすく、話しやすい話題です。
もしも共通の趣味があれば、親睦を深めるきっかけにもなります。
「〜が趣味だと伺ったのですが…」
などと切り出して会話を広げましょう。
共通の趣味がなくても、質問して答えてもらうことで会話が膨らみます。
ペットの話
もしもパートナーの親がペットを飼っている場合は、ペットについて話すのもおすすめです。
「かわいいワンちゃんですね。なんていうお名前ですか?」
「私も動物大好きなんです」
など、会話が弾み距離が近づきます。
一般的に「動物好きは優しい人」というイメージを持たれることが多いため好印象です。
小さい頃の話
パートナーの小さい頃の話やきょうだいとのエピソードなどを尋ねると、今まで知らなかった一面を知れるうえ会話も盛り上がります。
「小さい頃、〜なことがあったと伺ったのですが本当ですか?」
「〇〇さんは、どんなお子さんだったんですか?」
と尋ねれば、昔話に花が咲き、話題は尽きないでしょう。
地元の話
パートナーと実家が離れている場合と、同じ地元の場合で話題は変わってきます。
地元が違う場合
パートナーと実家が離れている場合、素直に訪れた感想を言うのもいいでしょう。
「この辺りは静かで過ごしやすそうですね」
「こちらは冬でも暖かいですね。私の地元は雪が多くて…」
など、天気の話題と同様、会話のきっかけとしておすすめです。
また手土産を渡した際にも、地元の話題は挙げやすいです。
「実家の近くで有名なお店の和菓子です」
「私の地元の名産品なのですが、召し上がったことはありますか?」
などと言って、そのまま会話にもつなげやすくなります。
地元が同じ場合
さきほどとは反対に、同じ地元だからこそ盛り上がる話題もあります。
「最近〜のお店が改装したのはご存知ですか?」
「先週〜がテレビで紹介されていましたね」
など、同じ地元ならではの話題もあるので、ネタがありそうなら仕入れておきましょう。
質問されそうなことリスト
パートナーの親に質問された時に、ハキハキと答えられるよう、よく聞かれる内容について紹介していきます。
- 相手の親の意見について
- 入籍と結婚式について
- 新居について
- 仕事について
- 子どもについて
- 家族について
- 意外な質問
どんな質問をされても大丈夫なように、答えを用意しておきましょう。
相手の親の意見について
結婚について相手の親がどう思っているのか、自分の子どもが相手の家族に受け入れてもらえるのか、親としては気になるところ。
一般的に結婚挨拶の順番は、女性の親に挨拶を済ませたのちに男性の親に挨拶に行きます。
そのため、男性と女性では質問の受け答えが変わってきます。
どちらも親が喜んでくれていることを伝え、安心してもらいましょう。
男性:「先日電話で結婚の意思を伝えたところとても喜んでくれていて、早く〇〇さんに会いたいと申しております」
女性:「先日〇〇さんが私の実家に挨拶に来てくださったのですが、ふたりとも〇〇さんをとても気に入っていて、またいつでも来てほしいと申しております」
入籍と結婚式について
入籍や結婚式については特に重要なことなので、必ずと言っていいほど質問される内容です。
この際、入籍だけで式は挙げない場合や、海外でふたりだけで結婚式を挙げたい場合などは早めに伝えておいたほうがいいでしょう。
しかし「入籍だけにします」や、「式はふたりだけでハワイで挙げます」など、決定事項として伝えるのはおすすめしません。
結婚挨拶は、結婚の承諾をもらう場です。
挨拶にきた段階ですでに結婚式のプランが決定してしまっているのは、親によってはあまりいい気がしない場合もあります。
「私たちは〜にしたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
など、ふたりの中でプランが決まっている場合でも、あくまでも親の意見を聞いてから決定するという姿勢を見せたほうがいいでしょう。
まだなにも決まっていない場合は、「これからふたりで決めていこうと思いますが、また色々と相談させてください」と言えば好印象です。
新居について
新居についても、親は心配で気になるもの。
どちらかの親と同居するよりも、まずはふたりで新生活をスタートさせるカップルのほうが多いです。
ふたりの間で考えがまとまっている場合は、それを伝えましょう。
入籍前に同棲したい場合も、この時点で伝えておきます。
特に女性の親に対しては「入籍前に〇〇さんと一緒に暮らしたいと考えているのですが、お許しいただけますか?」とお願いし、「結婚資金を貯めるため」や「式の準備のため」など、理由を添えるとなお良いです。
仕事について
男女共通して質問されるのは仕事内容についてですが、そのほかの質問は、男女それぞれ質問の内容が変わってきます。
男性に対する質問
女性の親は娘の結婚相手に対し、経済力があるかどうかを心配します。
そのため勤務先の会社の規模や、貯金はあるのか、収入はどれくらいなのかを聞いてくるかもしれません。
質問されたことには誠実に答えつつ、将来の目標やビジョンなどを伝え、娘を自分に任せても大丈夫だという安心感を与えましょう。
また、借金があったり貯金が十分でない場合などは、今後どうしていくつもりか、挨拶にいくまでに計画を立て、それを相手の親に誠実に伝えましょう。
女性に対する質問
親の世代には、まだまだ「女性は結婚したら家庭に入るもの」という考えの人もいます。
結婚後に仕事を続けるつもりでも、あまり頑なに「私は辞めません」と言い切ると角が立ってしまいます。
「仕事を続けるのか」という質問をされた場合は、「今は続けるつもりですが、今後のことは〇〇さんとよく話し合って決めていきたいと思います」と、あくまでも家庭を築くことを優先する姿勢をアピールしましょう。
また、パートナーの母親が専業主婦という場合も少なくありません。
「専業主婦にだけはなりたくない」というような、専業主婦を否定する発言はしない方が無難です。
子どもについて
結婚もまだなのに子どもの話なんて…と思うかもしれませんが、孫の誕生を期待するあまり「子どもはいつ頃つくるつもりなの?」と質問してくる親もいます。
女性にとっては少し気が重い話かも知れませんが、できるだけポジティブな回答ができるように心がけましょう。
もちろん、すぐに子どもが欲しいとふたりで考えている場合は、素直に伝えれば喜ばれます。
そうでない場合は、「まだそこまで考えていませんが、落ち着いてからふたりで決めていこうと思います」と前向きに答えておけば十分です。
家族について
子どもの結婚相手がどんな家庭環境で育ったのか、これから親戚付き合いをしていくことになる人たちはどんな人なのか、気になるのは当然です。
家族構成や勤め先、親の性格などを答えられるように情報を整理しておきましょう。
また、ネガティブで言いづらい事情があっても、言っておく必要がある内容の場合は早めに伝えておいたほうが賢明です。
意外な質問
親からの質問には意外なものもあり、「うちの子で本当にいいの?」「わがままだけど大丈夫?」などといった質問をされることもあります。
しかしその質問に対し、ただ「大丈夫です」と答えるのではなく、
「〇〇さんには仕事で悩んでいる時も支えてもらいました。〇〇さん以外には考えられません」
「私としては、引っ張っていってもらえているのでありがたいです」
など、ポジティブに捉えていることを伝えましょう。
言わないほうがいい話題やNGな話題
沈黙は避けたい結婚挨拶ですが、それ以上に避けたいのは「言わないほうがいい話題」や「NGな話題」により場の空気が悪くなってしまうこと。
大切な結婚挨拶の場で変な空気にならないように、「言わないほうがいいこと」や「NGなこと」は押さえておきましょう。
言わないほうがいい話題
まずは、相手によってはいい印象を持たれないかもしれない「言わないほうがいい話題」について紹介します。
自慢話
まず言わないほうがいい話題として、「自慢話」があります。
高学歴だったり実家が裕福だったりする場合などは、自分はそんなつもりがなくても相手によっては自慢話ととられてしまう場合があるので、その辺の話題は避けた方が賢明です。
自分の話は自分からはあまりせず、聞かれたら答えるようにするといいでしょう。
言いづらい出会い
マッチングアプリや合コン、ナンパなど、「親世代が抵抗感を持ちそうな出会いかた」をした場合は、全て正直に話す必要はありません。
「友達から紹介してもらいました」や「共通の趣味を通して知り合いました」などと言っておいたほうが無難です。
NGな話題
結婚挨拶の場でNGな話題は、「政治」や「宗教」の話です。
政治や宗教に関しては人それぞれの考えがあるため、話題に出すべきではありません。
またパートナーの親が、スポーツ選手や芸能人などで極端に嫌っている人がいる場合は、その人を話題に出すのもNGです。
気まずくならないためにも、相手の親のNGワードについてはしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
今回は、結婚挨拶の場で会話が途切れないための話題や、質問されそうな内容について具体的に紹介しました。
うまく話題を振れなかったとしても、積極的に場を盛り上げようとする姿は、きっと相手の親に好意的に受け入れられます。
これからたくさん会話をして距離を縮め、家族になっていってくださいね。