結婚を視野に入れたお付き合いをしているカップルであれば、同棲をはじめる方も多いですよね。
同棲は一緒にいる時間が長い分楽しいこともたくさん共有できますが、今までの良好な関係が崩れる可能性も大いにあります。
今回は、同棲のための物件探しや段取りなどを失敗しないための注意点と共に詳しくご紹介します。
同棲するメリットは相手をよく知れること
同棲するメリットや必要性を考えたことがありますか。
同棲するにあたって、同棲のメリットを知ることで、自分たちは「何のために同棲をするのか」「どうして同棲をしたいのか」がわかります。
- 相手の性格や癖、考え方などをよく知れる
- 相手の金銭感覚がわかる
- 相手の生活習慣がわかる
- 結婚後の喧嘩が減る
- 貯金がしやすい
- 家事を分担することで負担が減る
結婚後の予行練習といわれる同棲では、たまに一緒に過ごすだけではわからなかった相手の一面がみえるようになります。
生活を共にすることで、良い面だけでなく予想外に嫌な面がみえてくる可能性も。
結婚前に嫌な面を含めて相手をよく知ることができるのはメリットのひとつといえますね。
結婚生活において、金銭感覚や考え方などの違いは破綻の原因になり得ます。
同棲をすることで、「結婚前に知っておきたかった」ことをほぼなくすことができるでしょう。
同棲をはじめる前に
しっかりとした準備をせず勢いで同棲をはじめてしまうと「こんなはずじゃなかった」と思うことが多発しがちになります。
些細なことでも相手へのイライラが募り、あっという間に同棲解消となってしまうことも。
そうならないためにも、同棲前にしっかりと段取りを立ててから進めていきましょう。
同棲前の段取りが大事
ふたりの中で同棲が決まったら、まずは大まかでいいのでやることをすべて把握しましょう。
誰がいつまでなになにをするのか、順番を決めてから取り掛かるのがおすすめ。
大好きな相手と一日でも早く一緒に暮らしたいと思うかもしれませんが、同棲に向けての準備をしっかりと整えてからにしましょう。
あくまで同棲は、生活を共にすることです。家族以外の人とひとつ屋根の下で暮らすので、徐々に相手の素が見えてきます。
相手の生活スタイルも尊重しながら、自分自身も楽しく生活するために、事前の準備やすり合わせが大切なのです。
同棲する目的をふたりで考える
同棲する目的は人それぞれですが同棲する目的は何なのか、ふたりの意見が一致していることが重要です。
同棲の目的が一方は「結婚を見据えての予行練習のため」もう一方は「ただ単に家賃が浮くから」だったとしたらどうでしょう。うまくいかないのは目に見えていますね。
同棲は準備も大変で引っ越しも伴うため、時間と労力が必要になります。
同棲を解消するときも同様で、生活が変わることは精神的にも体力的にも非常に疲れます。
将来的に結婚を考えている相手としか同棲はしない方がいいでしょう。
同棲する期間をふたりで決める
あらかじめ同棲する期間を決めておくのがおすすめです。
同棲期間は、長くても2~3年にしておきたいところ。
2年も一緒にいると相手の素を知るには十分で、性格や癖などもほぼすべて把握できるでしょう。
同棲生活が長く続くと籍を入れても生活スタイルはなにも変わらないため、子どもを持たない選択をする方は特に籍を入れる意味が分からなくなる可能性があります。
同棲をはじめるための準備資金を貯める
同棲をはじめる前に、同棲のための準備資金を用意する必要があります。
主に、以下の3つが挙げられます。
- 賃貸への入居費用(礼金・敷金・家賃・仲介手数料等)
- 引っ越し費用
- 家具家電の購入費用
住む地域や引っ越す時期、購入する家具家電などによって金額は大きく変わってきます。
とある調査によると、礼金・敷金(保証金)についてはそれぞれ家賃1ヶ月分の賃貸物件が多いようです。
ふたりの収入からいくらまでの家賃なら出せるのか、ふたりで話し合う機会を持ちましょう。
希望する家賃の5ヶ月分程度の資金があれば、ひとまず同棲ははじめられそうですね。
足りない場合はまず資金を貯めることを最優先しましょう。
両家の親にあいさつしておく
結婚を考えているのなら、同棲をはじめる前の準備段階で一度両家の親にあいさつをしておく方がいいでしょう。
将来、義理の親になる可能性のある人たちです。
好印象を持ってもらうためには、スタートが肝心。
良い関係を築くことができたら、いざ結婚となったときにスムーズに事が運びますよ。
親が遠方に住んでいて会いに行くのが難しい場合はビデオ通話でもいいでしょう。
顔を見せることで、親に安心してもらえますよ。
同棲のための物件探しのコツ
同棲の目的や期間の確認、親へのあいさつと同時並行して進めたいのが、ふたりで住む物件の準備です。物件探しのコツをご紹介しますね。
希望条件を書き出す
自分の家に求める条件は、人によって違いますよね。
まずはそれぞれの希望条件を書き出してみましょう。
例
- バストイレ別
- 最寄り駅から徒歩5分以内
- 2階以上
- 家賃は7万以内
- 都市ガス
- 築5年以内
- スーパーもしくはドラッグストアから徒歩5分以内
- 2部屋以上
- 鉄筋コンクリート造
ふたりで優先順位を決める
それぞれが書き出した希望条件の中から、絶対に譲れない条件を確認しつつふたりで優先順位を決めましょう。
それぞれが物件を探してみる
ふたりで決めた優先順位をもとに、それぞれが物件を探してみましょう。
スキマ時間にインターネットで検索したり、住みたい地域に住んでいる知り合いに聞いてみたりして、楽しみながら探してください。
単身のみ入居可能の物件やペット不可などの条件付きの物件もあるので、注意してくださいね。
ふたりが納得したうえで契約する
それぞれが探した物件を相手にプレゼンしてみましょう。
その物件でふたりともが快適に過ごせるかがポイント。
焦りは禁物ですが、企業の人員異動の時期や新入学の時期と重なると、いい物件から先に埋まっていきます。
希望の物件がタイミングよく空いているなら、早めに決断して契約するのも1つの手ですよ。
引っ越し前後の手続きをご紹介
引っ越し前後には各種手続きが必要です。
どれも忘れてはならないものですので、ご紹介しますね。
引っ越し業者を確保する
時期によっては、引っ越し業者がどこも混んでいてなかなか見つからない場合もあります。
物件が決まったと同時に引っ越し業者を確保しましょう。
新しい家に持っていくものが少ない場合は、自分や家族、友人の所有する大きめの車を利用してもいいですね。
本格的に断捨離する
引っ越しは、断捨離をする絶好のタイミングです。
ここぞとばかりに張り切って不要なものは処分しましょう。
同棲をはじめると、新しいお揃いのカップやパジャマなどを準備したくなるもの。
古くなった下着や靴、とりあえず保管している雑誌や本などは躊躇せず処分しましょう。
家具家電を揃える
どちらかが既に一人暮らしをしている場合、まだ使える家具家電があれば同棲中にも使うこともできますね。
買い替えの時期だったり、容量が足りなかったりする場合、買い揃える必要があるので準備しましょう。
家具家電の配送先を新しい家にしておくと、二度手間にならずにすむのでおすすめですよ。
郵便局で転送サービスを申し込む
引っ越しの日程が決まったら、旧住所に届く郵便物を新しい家に1年間無料で転送してくれる郵便局の転送サービスに申し込みましょう。
とても便利なサービスなのでぜひ利用したいところです。
郵便局の窓口やインターネットなどで転居届を提出するだけなので、手続きも簡単。
時間があるときに終わらせてしまいましょう。
転出届を出す
現在住んでいる場所とは異なる市区町村へ引っ越す場合は役所に転出届を提出し、転出証明書を受け取りましょう。
住民基本台帳カードやマイナンバーカードの交付を受けている方はオンラインまたは郵送での手続きも可能です。
その場合、転出証明書の発行は省略されます。
電気・ガス・水道・ネットの停止及び開始続き
停止の場合は、立会いが不要の場合が多いです。それぞれ忘れずに連絡しましょう。
ただし、新しい家でのガスの開栓の手続きは立ち合いが必要になります。
早めに連絡して使えるようにしましょう。
転入届を出す
引っ越し後は、引っ越し先の役所に転入届を出します。
転出証明書が必要になるので持参しましょう。
住民基本台帳カードやマイナンバーカードで手続きをした方は、転出証明書の代わりに窓口でカードを提示します。
※同じ市区町村内で引っ越しする場合は転入届ではなく転居届を出します。
同棲失敗!とならないために注意したいこと
同棲中のルールを決めよう
あらかじめ同棲中のおおまかなルールを決めておくことで、揉める回数を減らせます。
特にお金の管理と家事分担については揉める原因になりやすいので、一緒に生活をはじめる前に話し合っておくのがおすすめ。
ただし、最初から細かく決めすぎてしまうと居心地が悪くなってしまうので注意してくださいね。
お金の管理はしっかりと
生活するためには、家賃・水道光熱費・通信費などの固定費、食費・日用品代・娯楽費などの変動費が必要となります。
どの割合で払うのか、平等に折半するのか最初にルールを決めておきましょう。
おすすめは、ふたりが一緒に管理する銀行口座と財布を持つこと。
それぞれが月初に決まった額を入金して貯蓄したり、必要なお金は財布から出すようにしたりすると管理がラクですよ。
家事分担のすすめ
同棲中のストレスの原因になりやすいのが一方に家事分担が偏り過ぎている場合です。
いまや男性も家事をするのが当たり前の時代。
気づいた方がやるという考え方もありますが、最初のうちは相手のことを想って家事をしていても「自分ばかりやっている」と徐々に不満が溜まっていき同棲生活が長く続かない可能性があります。
生活費を平等に折半している場合は家事も平等に行うのが望ましいですが、仕事の忙しさや通勤にかかる時間や家事の向き不向きなどによっても変わってきます。
ふたりでよく話し合いながら決めておくのがいいでしょう。
普段は担当制にするのがおすすめですが、仕事が多忙な時期や体調不良のときなど状況によって担当を交代したり、一緒にやったりと臨機応変に対応できるといいですね。
家事の中には、わざわざ分担するほどでもない「名もなき家事」もあります。
その名の通り名前がついていない小さな作業や家事のことです。
例えば、トイレットペーパーの交換、洗濯洗剤や食器洗剤の補充などが挙げられます。
これくらいは相手がやってくれるだろうとついつい知らないふりばかりをしていたら、同棲生活はうまくいきません。
お互いに率先してやることが良好な関係を続けるコツです。
段取りさえ立てれば同棲はうまくいく!
同棲がうまくいくためには、段取りを立てて進めていくことが大切です。
将来的には家族になるかもしれないふたり。できれば険悪な雰囲気になるのは避けたいですよね。
段取りさえしっかりと立てることで自然と話し合いの機会も多くなり、お互いの意見や主張を言いやすくなります。
自分の言いたいことを隠さず自然に相手と話し合える関係でいれれば、きっと同棲もうまくいくことでしょう。