式場見学は事前準備が肝!
見るポイントを押さえることなく、結婚式場にただ足を運んでいるだけでは「前の式場はどんなふうだったっけ?」と情報の整理が適当になりがちです。
今回は効率よく式場を比較検討するために、絶対はずせない式場見学のポイントをご紹介します。
式場見学が成功するかどうかは事前準備にかかっている
結婚式を挙げることが決まったら、まず挙式会場と披露宴会場を押さえる必要があります。
人気の会場ほど早くに日程が埋まっていくので、できる限り早めに式場見学の予約を入れましょう。
土日は式場見学を行うカップルも多いため、混雑する可能性があります。
十分な時間をかけて丁寧に案内してもらいたい場合は、平日がおすすめです。
結婚式を挙げるふたりにとって式場見学は初めての経験であることが多く、結婚式場のどこを見ればいいのか、何を聞けばいいのかわからないことだらけでしょう。
式場見学にあたって最も重要なのが、事前準備です。
どんな結婚式にしたいのか、それぞれが考える理想の結婚式についてふたりでじっくり話し合っておきましょう。
式場見学前日までに決めておきたいこと5つ
式場見学では、式場のスタッフやウエディングプランナーに一通り式場を案内してもらったあと、個別の相談会が行われることがほとんどです。
相談会では、式場を実際に見てみて気になった点や疑問に思った点を質問することができます。
また、式場で結婚式を挙げた場合の具体的なお金の話やスケジュールについても確認できます。
希望すれば1回目の見積もりをもらえることも。
あらかじめ以下の5つについて、ふたりで話し合って大まかに決めておくと式場選びがスムーズに進みますよ。
- ゲストの人数
- 予算
- 日取りや開始時間
- 演出
- 挙式スタイル
結婚式でどうしてもやりたい演出や挙式のスタイルについても、ふたりの希望や理想を共有しておきましょう。
演出や挙式スタイルによっては対応が難しい式場もあるので、式場見学が無駄にならないように前もって話し合ったり、インターネットである程度事前に調べておくことも大切です。
すべての希望が叶う結婚式場を見つけることができれば式場探しも終了するのですが、すべてが叶う式場を探すのはなかなか難しいかもしれません。
ふたりにとって優先順位が高いことや譲れないポイントなども意見のすり合わせをしておきましょう。
優先順位や譲れないポイントが決まっていれば、結婚式場の比較検討も随分とやりやすくなります。
式場見学当日「見ること&聞くことリスト」
続いて、式場見学当日に会場で見るべきポイントや式場スタッフに聞くべきポイントをご紹介します。
リストにしてそれぞれ詳しく解説するので、式場見学に行く際の参考にしてみてくださいね。
式場までのアクセスや立地
結婚式場までのアクセスの良さは、ゲストにとって気になるところ。
そんなアクセス・立地に関する「見ること&聞くことリスト」は以下の通りです。
- 最寄駅からの距離やかかる時間
- 公共交通機関の充実度(電車やバスの本数)
- 式場からの専用送迎バスの有無
- タクシーはすぐつかまりそうか
- 最寄りのインターからの距離、かかる時間、来やすさ
- 駐車場の有無、収容可能台数
- 式場周辺や提携の宿泊施設の有無、式場経由の予約可否
- 式場の周辺環境や雰囲気
- 工事の予定や周辺道路の騒音
最寄り駅から結婚式場までの距離やバス、タクシーの有無はふたりで実際に足を運び確認しましょう。
電車やバスといった公共交通機関が充実していない場合は、式場で専用の送迎バスを用意してもらえるかも確認しておくとよいです。
ゲストの中には、自家用車で式場まで来る方もいるでしょう。
式場の駐車場の有無・収容可能台数についても事前に確認しておくと、当日のトラブルを避けることができます。
また、結婚式場自体は好みの雰囲気でも、周辺に工場やスーパーなどが立ち並ぶ生活感のあふれる環境で、立地がいいとは言えない場合もあります。
工事や周辺道路の騒音が会場の中にいても聞こえたり、多少なりとも気になったりする場合もありますので式場見学当日に確認しましょう。
遠方から来てくれるゲストがいる場合は、式場周辺に宿泊施設があるかどうかもチェックしたいポイントです。
結婚式の開始時間が朝早かったり終了時間が夜遅かったりすると、移動だけでもゲストの負担になりかねません。
式場と提携している宿泊施設がある場合は、式場を通して宿の予約が可能なことも多いので聞いてみましょう。
挙式会場
挙式会場はふたりにとって、永遠の愛を誓う神聖な場所です。
ここでは初めて足を踏み入れたときに感じる雰囲気を一番にチェックしましょう。
挙式会場に関する「見ること&聞くことリスト」は以下の通りです。
- 理想やイメージに近い雰囲気かどうか
- 写真映えするかどうか
- 天井の高さ
- バージンロードの長さ
- 収容人数
- どの席に座ってもふたりの姿が見えるか
- 挙式時間の目安
- 音楽は生演奏も対応できるのか(パイプオルガンや雅楽)
- フラワーシャワーやライスシャワーの対応可否や位置
- バージンロードや祭壇の花は造花か生花か
- 悪天候時の対応方法(屋外挙式の場合)
大きなパイプオルガンや美しく光り輝くステンドグラスなど、ゲストの目を引く印象的なものがあればなお良し。
神々しい荘厳な雰囲気だったり木のぬくもりを感じるあたたかい雰囲気だったりと、挙式会場によって雰囲気はさまざまです。
挙式会場の雰囲気が自分たちの憧れや理想、イメージに近いところを選ぶと挙式の満足度が自然と高くなりますよ。
披露宴会場
結婚式でゲストが一番長い時間を過ごす披露宴会場。
実際にゲスト卓に座り、ゲスト目線で抜かりなくチェックするのがおすすめです。
ゲスト卓から高砂までの距離感や椅子の座り心地なども一度体験しておくといいでしょう。
披露宴会場での「見ること&聞くことリスト」は以下の通りです。
- 会場の広さに対して、ゲストの人数は適正か
- 隣に座るゲストとの距離は十分保てるか
- どの席に座ってもふたりの姿が見えるか
- 窓から見える景色
- 会場の調度品や色合い、雰囲気はイメージに合っているか
- 新郎新婦の入退場場所
- 料理の味や見た目、ボリューム
- ドリンクの内容
- アレルギーにはどの程度対応可能か
- キッズメニューや離乳食は提供可能か
- ウエディングケーキはオリジナルか
- プロジェクターや音響の位置
式場見学では、結婚式で提供される料理の試食会を兼ねる場合もあります。
料理の味だけでなく、結婚式らしい見た目の華やかさがあるかどうかも確認しましょう。
また、男性ゲストにも満足してもらえるようなボリュームがあるかどうかも要チェック。
アレルギーやキッズメニュー、離乳食にも柔軟に対応できるかも事前に聞いておいてくださいね。
新郎新婦が使用する設備や動線
結婚式当日の緊張の中、ウエディングドレスや白無垢、色打掛といった重い婚礼衣装を着た状態での移動は予想以上に大変です。
新郎新婦の控室から挙式会場や披露宴会場までの距離や動線に無理がないか、確認しておきましょう。
結婚式の最中に新郎新婦が使用するトイレやエレベーターは、ほかのゲストから見えない位置にあるかなども要チェックです。
新郎新婦が使用する設備や動線に関する「見ること&聞くことリスト」は以下の通りです。
- 新郎新婦控室の雰囲気
- ご祝儀や貴重品を保管できる鍵付きロッカーの有無
- 新郎新婦控室から各会場への動線
- 新郎新婦用トイレの位置
- 新郎新婦用エレベーターの位置
ゲストが使用する設備や動線
大きな段差があるところや階段など、ベビーカーや車いすを使用するゲストには特別な配慮が必要な場面もあります。
高齢のゲストはちょっとした段差にもつまづきやすく、転倒してしまう可能性もありますので注意が必要です。
配慮が必要なゲストが多い場合は、各会場の距離が近くバリアフリーな式場を選んだ方が安心ですね。
結婚式当日にすべてのゲストが気持ちよく過ごしてもらえるように、ゲストが使用する設備や動線に気になるところがないかゲスト目線で確認しましょう。
ゲストが使用する設備や動線に関する「見ること&聞くことリスト」は以下の通りです。
- 式場全体がバリアフリー設計になっているか
- 式場玄関のスロープの有無
- エレベーターの広さ
- 多目的トイレの有無
- 授乳室の有無
- おむつ交換台の有無(男女トイレ)
- 子どもが遊べるスペースの有無
- 喫煙場所
- ゲスト用の更衣室の有無
- クロークの有無と場所
- ゲストの待合室の広さは足りているか
- 親族用の待合室の有無
- 1日に何組結婚式を挙げるのか
- 1日に複数組挙げる場合、ほかのゲストと接触する場面や共有するスペースはあるか
- 受付やウェルカムスペースの装飾はどれくらい自由か
式場スタッフの接客態度
結婚式当日、ふたりの代わりに大切なゲストをもてなしてくれる式場スタッフ。
ゲストの心に残る「行ってよかった」と思ってもらえる結婚式にするには、式場スタッフのホスピタリティーが欠かせません。
プロフェッショナルなホスピタリティスキルを身につけているかどうか、心があたたかくなるような丁寧な接客をしてくれるかどうか見極めてください。
式場スタッフの接客態度に関する「見ること&聞くことリスト」は以下の通りです。
- 親身になって最後まで話を聞いてくれるか
- 慌ただしさを感じさせない余裕のある接客か
- 自分たちの担当以外のスタッフは親切か
- 身だしなみ
- 言葉遣い、敬語
- 担当者が途中で変わることがあるのかどうか
式場見学のときに対応してくれたスタッフの接客に感動し式場を決めたものの、担当者が途中で変わることも中にはあるようです。
最初から最後までふたりのことを知り尽くしたスタッフに対応してもらいたいのは理解できますが、分業制になっている場合は仕方ありません。
どうしても気になる場合は、式場見学の時点で担当者が変わることがあるのか確認してもいいかもしれませんね。
まとめ
事前準備を怠り、当日見たり聞いたりしてチェックすべきポイントを確認しないまま式場見学に参加してしまうと、複数の式場を比較検討するのが難しくなってしまいます。
式場見学をするにあたっては理想の結婚式のイメージをふたりで共有し、優先順位が高いことや譲れないポイントを事前にすり合わせておくようにしましょう。
式場見学当日にふたりの意見が食い違ってしまうということもなくなり、結婚式の式場選びがスムーズになりますよ。
また、見学中に気になった点はカメラで写真に収めたりメモ帳に書き込んだりして、式場のスタッフにあとで確認できるようにしておきましょう。
理想的な式場が見つかり、ふたりにとってもゲストにとっても満足度の高い素敵な結婚式を挙げられるといいですね。