結婚挨拶や両家顔合わせの場が決まったら、手土産の準備に悩みますよね。
できるだけ印象よく振る舞いたい顔合わせの場では、手土産選びも重要なポイントです。
今回は、マナー・印象が格段に上がる顔合わせの際の手土産の選び方について解説します。
手土産選びに悩んでいる方や顔合わせを控えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
親への手土産の選び方
結婚挨拶や両家顔合わせの際は、親に対して手土産を持っていくことが一般的です。
親と話し合いをして顔合わせでの手土産はなしにすると決まった場合を除いては、基本的に手土産を忘れずに準備するようにしましょう。
両家顔合わせの場合、一方しか手土産を用意していなかったり金額の差があったりすることがないように、両家でしっかりと手土産の有無やだいたいの金額などのすり合わせを行ってくださいね。
結婚挨拶や両家顔合わせのような結婚に関わる重要な挨拶の場では、手土産選びも重要なポイントです。
ここで紹介する手土産やギフトの選び方を確認して、顔合わせで親からの印象アップを狙いましょう!
消えものが基本
結婚挨拶や両家顔合わせで渡す手土産やギフトは、消えものが基本です。
消えものの手土産とは、お菓子やお酒、消耗品などの形に残らない消えてなくなるもののことを言います。
食べたり使ったりすることでなくなるような、消えものの中から顔合わせの手土産やギフトを選びましょう。
形に残るものの方が豪華に感じますが、好みではなかったり飾る場所がなかったりなどのさまざまな事情で、手土産を受け取った側が保管や処分に困ることも多いです。
そのため、顔合わせの手土産やギフトとしては相応しくないとされています。
結婚挨拶両家顔合わせの際の手土産やギフトとしては、お菓子やお酒などの食品を選ぶ方がほとんどで、おすすめです。
挨拶や顔合わせの際の手土産には、基本的に食品を選べばマナー的にも間違いないので安心です。
個包装のものを選ぶ
挨拶や顔合わせの際に親に渡す手土産やギフトは、個包装のものを選ぶことが基本です。
個包装のものを選んでおけば、挨拶や顔合わせの場にいなかった兄弟姉妹など、一家全員で楽しんでもらうことができます。
また、個包装になっているお菓子はケーキのように切り分けたり盛りつけたりという手間がありません。
相手の親とは挨拶や顔合わせの場が初対面であることも多いですが、個包装であればその場で食べようとなっても気を遣わずに楽しみやすいです。
ただし、個包装のギフトを選ぶ際には個数を気に掛ける必要があります。
個包装のお菓子はしっかりと数が決まっているので、家族の人数分よりも少ないものを手土産に選ぶことは避けてください。
人数分よりも少し多く入っているものを手土産に選ぶようにしましょう。
親の好みを調査する
結婚挨拶や両家顔合わせで持っていく手土産やギフトは、もちろん親に対して渡すものです。
自分の好みのものを選ぶのではなく、親が楽しめるようなものを手土産に選べると印象アップにつながります。
特に親や家族にアレルギーがないかどうかは、必ず確認してください。
挨拶や顔合わせの際の手土産やギフトを選ぶ前には、アレルギーの他にも食べ物やお酒の好みを自分の親に聞いて調査するといいでしょう。
親の好みがわからない場合やなんでもいいと言われることもあります。
このような場合は、一般的に好みが分かれやすいと思われるものを避けて、地元の名産品や自分のおすすめのお菓子などを選ぶといいでしょう。
昔からお酒や甘いものが好きな親でも、今は健康上の理由でアルコールや甘いものを避けたり控えたりしているということがよくあります。
このような事情があれば、親が好きなものだったとしても、挨拶や顔合わせの手土産やギフトとして選ぶのは避けてくださいね。
また、両親や兄弟など家族間で大きく好みがわかれている場合には、それぞれの好みに合わせていくつかのギフトを用意することもひとつの手です。
基本的に手土産は1種類で十分ですが、複数用意することもできます。
相手の家族みんなが楽しめるよう好みを調査して用意すれば、印象アップ間違いなしです。
賞味期限の近いものは避ける
結婚挨拶や両家顔合わせで渡す手土産は、賞味期限や消費期限の近いものは避けることがおすすめです。
賞味期限や消費期限が近いと、急いで食べなければいけないという負担になってしまいます。
ケーキやプリンなどの生菓子は、美味しくて見た目もおしゃれなので挨拶や顔合わせの手土産に適していると思いがちです。
しかし生菓子は賞味期限や消費期限がその日限りなど、とても短いことが多いので避けましょう。
相手の家の近所で買わない
両家の地元や実家と現在住んでいる家の位置が近いとなかなか難しいこともありますが、基本的に親の家の近所で挨拶や顔合わせの手土産やギフトを購入することは避けましょう。
事前に準備していたとしても、挨拶に向かう途中で急いで用意したように感じられてしまうこともあります。
また、相手の家の近所では、お店やお菓子をよく知っていて普段から食べていることも多いです。
初めて食べるものや地元の名産品などを選んで渡すことで、緊張しやすい結婚挨拶や両家顔合わせの場でも話のネタになるのでおすすめです。
近所での購入を避けるためにも、手土産やギフトは顔合わせ当日までに余裕を持って準備しておくべきです。
当日に購入しようとすると、お店の臨時休業や商品の売り切れなど、アクシデントで買えないなどのトラブルが起きる可能性もあります。
顔合わせ当日にこのようなトラブルであわててしまわないよう、手土産やギフトは必ず顔合わせの前日までに購入しておきましょう。
実際に店舗に行く他にも、通販サイトなどを利用することもできます。
選べる商品の幅が広がったり、挨拶や顔合わせの前に店舗に行く時間が取れなくても購入できたりなどのメリットもあるのでおすすめです。
ただし、店舗で購入する際と違ってすぐに手元に届かないため、納期の確認や余裕を持った注文が必須です。
縁起のいいものを選ぶ
結婚挨拶や両家顔合わせで持参する手土産やギフトには、縁起のいいものを選ぶこともおすすめです。
知らないまま縁起が悪いとされているものを挨拶や顔合わせの手土産に選んでしまうと、親からよくない印象を持たれてしまうこともあるので注意しましょう。
結婚挨拶や両家顔合わせで縁起がいいとされるのは、幸せが続いていくことを連想させるようなものです。
例えば、丸い形をしたバームクーヘンやどら焼き、最中などは縁起のいいお菓子だとされています。
一方で、「切り分ける」「割れる」などの破局を連想させるお菓子は、縁起が悪いとされることもあります。
おせんべいなどの割れやすいお菓子や切り分ける必要のあるお菓子は、挨拶や顔合わせの手土産としては避けることが無難です。
手土産の相場
結婚挨拶・両家顔合わせの手土産やギフトには、どのくらいの値段のものを持っていけばいいのでしょうか。
「印象のいいものを渡したいけれど、高価すぎても気を遣わせてしまう」など、挨拶や顔合わせの際は手土産の値段についても悩んでしまいますよね。
結婚挨拶や両家顔合わせで持っていく手土産やギフトの相場は、3,000〜5,000円ほどが相場だと言われています。
多くの方が悩む通り、安すぎるものも高すぎるものも避けるべきでしょう。
そのため、3,000円以上をベースに、5,000円を超えない程度のものから顔合わせの手土産やギフトを選ぶことがおすすめです。
家族の数が多かったりいくつか手土産を渡したりする場合には少しオーバーすることも考えられますが、相場から大きく外れない範囲で臨機応変に対応するといいでしょう。
手土産のマナー
結婚挨拶や両家顔合わせといった大事な挨拶の場で親からの印象を良くするためにも、マナーを知っておくことは大切です。
ここでは、挨拶や顔合わせで手土産やギフトを渡す際に知っておきたいマナーを紹介します。
熨斗は付けない
「手土産やギフトには熨斗が必要なのでは」と考える方も多いですが、結婚挨拶や両家顔合わせの手土産では熨斗は付けないことがマナーです。
結婚の承諾を得る挨拶や顔合わせの場では、結婚が決まっているわけではありません。
熨斗は、お祝い事の際に付けるとされています。
そのため挨拶や顔合わせの手土産に熨斗を付けると、「まだ結婚を承諾していないのに気が早い」と感じる親もいるのです。
挨拶や顔合わせの際の手土産やギフトには、一般的な包装をしたものを用意しましょう。
謙遜しない
手土産を渡す際によく聞く「つまらないものですが」というワードは、実は失礼な印象を与えてしまうこともあるので挨拶や顔合わせの際は特に避けましょう。
謙遜する気持ちから出る言葉でも、直接的に解釈すると「つまらないものと知っていて手土産として用意した」ということになってしまうからです。
挨拶や顔合わせで手土産やギフトを渡すときは謙遜せず、ポジティブな言葉を使いましょう。
「出身地の有名なお菓子なのでぜひ召し上がってください」「美味しいと評判のお菓子なので、お口に合うと嬉しいです」など、食べたくなるようなひとことを添えたり、その後の話題につながるような言葉選びをしたりすると好印象です。
挨拶や顔合わせの最初のほうの時間は、特に緊張するものです。
言葉に詰まってしまったりネガティブな言葉を選んだりしないよう、手土産を渡す際のひとことは事前にイメージしておくといいでしょう。
玄関先で渡さない
緊張している挨拶や顔合わせの場では、手土産を渡すことで頭がいっぱいになって焦ってしまう方も多いです。
しかし用意した手土産やギフトは、玄関先ではなく部屋で着席してから落ち着いて渡すことがマナーです。
しっかり着席してから、相手の顔を見て手土産を相手の正面の向きにして渡しましょう。
この際、持ってきたときに使用していた紙袋からは取り出します。
紙袋は畳んで自分のそばに置いておき、持ち帰りましょう。
ただし、レストランや料亭などの出かけた先で結婚挨拶や両家顔合わせを行う場合、親が手土産を持って帰るための紙袋がないと困ってしまうこともありますよね。
このような場合では、「袋に入れたまま失礼します」と伝えたり、紙袋が必要か尋ねたりして対応すると丁寧です。
何も言わずに袋ごと手土産を渡してしまうと、気遣いのつもりがマナーを知らない人という印象を持たれてしまう可能性もあります。
ひとこと添えるだけでも印象が変わるので、ぜひ覚えておきましょう。
渡す相手に決まりはない
結婚挨拶や両家顔合わせの場では、手土産やギフトを渡す相手は父親でも母親でも問題ありません。
挨拶や顔合わせに参加する全員が着席しているタイミングを伺って、しっかりと顔を見ながら手渡しすることがマナーです。
父親と母親のどちらに手土産を渡すか迷った場合は、席の近いほうに渡すとスムーズです。
どちらに渡す場合でもふたりともの顔を見て、「ご家族の皆さんで召し上がってください」と伝えるといいでしょう。
渡す相手に決まりはありませんが、手土産を渡すのは挨拶に伺ったほうの人です。
女性の実家では男性が、男性の実家では女性が手土産を渡します。
緊張している挨拶の場ですが、渡しやすいからといって自分の親に手土産やギフトを渡してしまわないよう注意しましょう。
まとめ
結婚挨拶や両家顔合わせでの手土産やギフトは、親からの印象を左右する大事なポイントです。
選び方や渡し方のマナーを知っていれば、印象アップできること間違いなしです。
挨拶や顔合わせを大成功させるためにも、今回紹介した手土産選びやマナーのポイントを参考にしてみてくださいね。