ペットは大切な家族の一員です。
「結婚式という一生に一度の特別な時間をペットと共に過ごしたい!」と考える方も多いでしょう。
最近ではニーズの高まりから、ペットOKの結婚式場も増えています。
今回はペットが結婚式に参加する際に、注意すべきポイントやおすすめの演出を紹介していきます。
ペット参加の結婚式で注意すべきポイントとは?
結婚式という特別な時間を愛するペットと一緒に過ごせたら、新郎新婦やその家族にとってとても嬉しいことでしょう。
結婚式がより一層素敵な思い出になることは間違いありません。
しかし、ペットが参加する結婚式ではゲスト・ペット・会場のそれぞれに特別な配慮が必要になります。
ここではペットが参加する結婚式を挙げる際に、特に注意すべきポイントを紹介します。
ゲストに「ペット参加の結婚式」であることを伝える
ゲストに結婚式の招待状を送る際には、マナーとして以下のことをあらかじめ伝え、ペット参加の了承を得ておく必要があります。
- ペットが参加する結婚式を考えている
- 動物アレルギーがないか(どの動物かも要確認)
- 動物が苦手ではないか
結婚式に動物アレルギーをお持ちのゲストが参列する場合、そのゲストに対して最大限配慮をする必要があるため、ペットが参加予定であった演出やペットの待機場所を見直さなければなりません。
結婚式においてすべてが理想通りにはならないかもしれない、ということを頭に入れておきましょう。
動物アレルギーをお持ちでないゲストの中にも、ペットが参加するとなると衛生面が気になるという方も少なからずいるでしょう。
結婚式に参加してふたりを祝福したい気持ちはあるものの、ペットが結婚式に参加することを不安に思ったり心配したりするゲストがいることを忘れてはいけません。
親族以外にもペットのサポート役を手配しておく
結婚式当日、新郎新婦は結婚式が始まる数時間前から準備にとりかからなければなりません。
また、親族も着替えや準備などがあるため、ペットのそばにいて面倒を見る時間は取れないでしょう。
ペットが会場に到着後もちょっとした隙間時間にペットの様子を見ることはできても、つきっきりでお世話をすることはできません。
そのため、結婚式に参加する新郎新婦や親族以外のペットサポート役として、ペットシッターを手配しておくのがおすすめです。
ペットに慣れた友人にも無理のない範囲で、結婚式の合間にサポートをお願いできるといいでしょう。
結婚式の演出でペットに無理をさせすぎない
「ペット可」の結婚式場を選んだのであれば、せっかくなら記念にペット参加型の演出をしたいと考えている新郎新婦も多いでしょう。
しかし、その場合はたくさんの演出に登場させたり難しいことをさせたりと、ペットに負担がかかりすぎないように注意する必要があります。
会場で大勢いるゲストに驚いてしまったり、慣れない会場や雰囲気に緊張してしまったりと予想以上にペットが感じるストレスは大きいものです。
ペットにとってなるべく負担にならないような演出内容を考えましょう。
ペットと一緒に!おすすめの演出
ペットが参加する結婚式であれば、演出でペットにも一役買ってもらいましょう。
ここからはペットがメインとなって参加する、おすすめの演出をご紹介します。
ウェルカムドッグ・ウェルカムキャット
ウェルカムスペースにはふたりの写真がメインで飾られることが多いですが、愛犬や愛猫などペットの写真を一緒に飾ってもいいでしょう。
ウェルカムドッグとして、会場の入り口付近で新郎新婦の代わりにゲストをお出迎えするのも喜ばれます。
ゲストの緊張も和らぎ、アットホームな雰囲気の結婚式になりますよ。
フラワードッグ
フラワードッグとはペットが花嫁の前を歩き、バージンロードを先導する演出です。
会場ではフラワーガールやフラワーボーイと一緒に歩いてもいいでしょう。
新郎新婦を真似て、タキシードやウェディングドレスを着ておめかししたペットは何とも微笑ましいもの。
結婚式の厳かな雰囲気の中でも、ペットがいると堅苦しくなり過ぎないのでおすすめです。
リングドッグ
挙式会場で行われるペット参加型の演出の定番といえば、リングドッグでしょう。
ペットがバージンロードを歩き、結婚指輪を新郎新婦の元まで届けてくれる演出です。
リングガールやリングボーイも可愛らしいですが、リングドッグの登場で会場が一気に和やかな雰囲気になります。
ペットが結婚指輪を運ぶ方法はさまざまですが、以下の運び方を参考にしてください。
- 指輪をリュックに入れ、ペットが背負って運ぶ
- 指輪の入ったポーチをペットの首輪につけて運ぶ
- ペットとリングピローをラジコンカーに乗せて一緒に運ぶ
- サポート役の子どもや大人がリードを引いて運ぶ
結婚証明書に肉球で署名
人前式においては、新郎新婦と立会人代表者が結婚証明書(結婚誓約書)に署名をするという演出があります。
ペットが参加する結婚式であれば、立会人代表者に代わってペットが「肉球」で署名をするというアイデアも。
大好きな新郎新婦に抱っこされた状態で署名するので、練習は必要かもしれませんがペットも落ち着いて参加できるかもしれません。
フラワーシャワー・バブルシャワー
挙式会場からペットと一緒に退場するなら、フラワーシャワーやバブルシャワー、リボンシャワーなどの演出を取り入れるといいでしょう。
宙を舞うフラワーやバブルが結婚式の楽しい雰囲気にぴったりです。
事前に結婚式場に確認しておきたいこと
ペット参加の結婚式を挙げたいと考えているなら、結婚式場側との事前調整は必須です。
あらかじめ結婚式場に確認しておきたいことをまとめましたので、参考にしてください。
「ペット可」の結婚式場か
まずはじめに、結婚式場が「ペット可」か「ペット不可」なのか確認しましょう。
会場にガーデンが併設されている結婚式場や、1日1組限定など会場を丸々貸し切ることのできる結婚式場では、「ペット可」のところが比較的多いようです。
インターネット上で「ペット可」となっている場合でも、ペットが入ることのできるスペースとできないスペースがあるなどのさまざまな制約があることがほとんどなので、事前の打ち合わせでは細かく確認しましょう。
「結婚式当日会場に連れていくだけ」
「結婚式には参加せず、会場の外で見守っているだけ」
といった場合でも、結婚式当日のトラブルを避けるために、会場にペットを連れて行っていいかどうかの事前確認は必ずしておきましょう。
ペットの種類に決まりはあるか
ペットの種類によっては、結婚式場への立ち入りを断られる場合もあります。
たとえば「犬のみ可」で、猫やうさぎなどほかのペットはお断りの結婚式場です。
また、犬はOKであっても犬種による制限がある場合もありますので各式場に確認することが大切です。
ペットの数に制限はあるか
ペットの数に制限がある結婚式場は多く、目安としては1匹から3匹程度です。
また、「小型犬なら3匹まで」「大型犬なら1匹まで」などペットのサイズによって、会場に連れていけるペットの数に違いがあるところもあります。
ペットのサイズに制限はあるか
ペットのサイズにも制限がある場合があります。
「小型犬や中型犬は可」でも、「大型犬は不可」といった場合です。
少しでも不明点がある場合、当日会場でルール違反にならないためにも事前に細かく確認しておきましょう。
ペットの健康状態がよくない、しつけがされていない場合は?
会場へのペット同伴の条件に、健康状態が良いことやしつけがきちんとされていることが含まれている場合も多いです。
無駄にほえたりする場合や噛み癖がある場合は、お断りされることもあるかもしれません。
健康状態やしつけに関して不安なことがある場合は、事前に結婚式場側と相談することをおすすめします。
ダニやノミ、爪などペットのケアもしっかりと事前に行ってあげてください。
ペットの入れる場所、入れない場所の確認
挙式会場は「ペット可」の場合でも、食事が提供される披露宴会場では衛生面上の問題から、「ペット不可」の会場がほとんどでしょう。
ただし、中には「ケージの中であればペット可」や「常に抱っこならペット可」など柔軟な対応をしてもらえる会場もあるようです。
ペットの待機場所はあるか
挙式会場や披露宴会場へは入れない場合、ペットが待機しておく場所があるか、ある場合はどこか必ず確認しておきましょう。
結婚式場内にペット用の部屋やスペースが確保されている場合や、テラスやガーデンなど屋外をペットの待機場所として提供してもらえる場合などもあります。
会場内にいずれもない場合は、車の中で待つといった場合もあるようです。
ペットはどこまで参加するか
挙式に参加するのか、披露宴に参加するのか、どの演出のどのシーンで登場するのか、ペットが参加できる範囲(時間やタイミング)を確認しましょう。
確認を怠ると会場側とのトラブルの元になりますので、注意しましょう。
ゲストのペットは同行可能か
結婚式場がペットOKなところであれば、ゲストの中には自分たちのペットを連れていきたいという方もいらっしゃるかもしれません。
「新郎新婦が許可すればゲストのペット可」と定める結婚式場もありますので、確認しましょう。
ペットを練習のために事前に連れてきてもいいか
結婚式当日に初めて会場にペットを連れていく場合、緊張や興奮でどうしても落ち着きがない状態になってしまうことがあります。
結婚式の事前打ち合わせのときにペットを同行させたり、下見をするために連れてきたりしてもいいか確認しておきましょう。
ペットメインの演出を予定している場合、自宅はもちろんのこと事前に同じ会場で練習しておくと、結婚式当日の成功率も高くなりそうです。
まとめ
結婚式にペットを参加させる場合には、ゲスト・ペット・会場のそれぞれに特別な配慮が必要です。
特に大切なことは、あらかじめゲストにペットが結婚式に参加する予定であることを伝え、了承を得ておくことです。
動物アレルギーをお持ちのゲストや、動物が苦手なゲストがいるかどうかの確認も忘れてはいけません。
結婚式場との打ち合わせでは、ペットの参加について事前に確認しておきたいことをまとめておき、漏れなく聞くようにしましょう。
ペット参加型の演出を取り入れることで結婚式が堅苦しくなり過ぎず、和やかなムードで進行します。
愛するペットに負担がかかりすぎないような演出内容を考えてくださいね。