新婚生活を始めるとき、せっかくなら新居に置く家具やインテリアはこだわりたいですよね。
とはいえ、どうやって選んだらよいのか、何から始めたらよいのか分からない方も多いかもしれません。
今回は失敗しない家具の選び方から、おしゃれなインテリアコーディネートの実例まで詳しく紹介します。
失敗しない!家具・インテリアの選び方
家具やインテリアは安い買い物ではないため、一度購入したら長く使い続けることがほとんどでしょう。
家具やインテリアを快適に長く使うためには、思いのまま衝動的に購入するのではなく、計画的に家具やインテリアを選ぶ必要があります。
ここからは、失敗しない家具の選び方を解説していきます。
ふたりの新居のテーマを決める
まずは新居のテーマ決めを行いましょう。
おしゃれな部屋にするためには、家具やインテリアの「統一感」がポイントです。
部屋のテーマやインテリアのテイストをあらかじめ決めておくことで、家具やインテリアを選んだときに色味や印象に統一感を持たせることができます。
リビングや寝室など部屋ごとにテーマを決めるのもいいですが、新居全体で一つのテーマを設定してもいいでしょう。
雑誌・SNS・YouTube・Pinterestなどを参考にして、自分の理想とする部屋のテーマやインテリアのテイストを探してみてください。
テーマやテイストの例をいくつか紹介しますので、ぜひテーマ決めの参考にしてみてくださいね。
北欧スタイル
シンプルかつ実用性の高いデザインである北欧インテリアを取り入れたスタイル。
北欧インテリアには自然素材を取り入れた温かみを感じるものが多く、リラックスできる落ち着いた空間を演出できます。
和スタイル
畳や障子など和のアイテムを取り入れるインテリアスタイル。
日本人にとっては慣れ親しんだスタイルで、懐かしさや落ち着いた空間を好む方におすすめです。
モダンスタイル
現代的でクールな印象のインテリアスタイルで、洗練された雰囲気の部屋を好む方に選ばれています。
ナチュラルモダン、シンプルモダン、スタイリッシュモダンなど、モダンの中でもさまざまなテイストがあります。
ナチュラルスタイル
天然素材の家具やインテリアに合う、ベージュや自然な白色でコーディネートするスタイル。
ぬくもりを感じる部屋、淡いカラーや優しくやわらかい雰囲気を好む方におすすめです。
アメリカンスタイル
カジュアルで気取らない雰囲気の部屋を好む方におすすめのスタイルです。
中でも無機質でかっこいい雰囲気のブルックリンスタイルはレンガやタイルを用いて、ダークカラーでまとめるのが特徴。
ブラックアイアンの家具やレザーのソファがよく合います。
アジアンスタイル
エスニック風のインテリアや個性的なカラーを自由に組み合わせて部屋をコーディネートするスタイル。
異国情緒溢れるインテリアで自分だけの特別な空間を作れます。
フレンチスタイル
アンティーク調の家具やインテリアをメインに、エレガントな印象を与えるフレンチスタイル。
上品で大人っぽい空間を好む方に向いています。
部屋ごとに必要な家具をリスト化する
テーマが決まったら、ダイニング・リビング・寝室などの部屋ごとに必要な家具を考え、リスト化しましょう。
家具はダイニングならダイニングテーブルやダイニングチェア、リビングならソファやリビングテーブル、テレビボードなどです。
一人暮らしや実家暮らしでそれぞれ使っていた家具の中に、新居のテーマ・テイストに合うものがないか確認しておくのもよいでしょう。
新居でそのまま使えるのであれば、その分節約することができます。
ダイニングテーブルやリビングに置くソファは、2人以上が座れる大きめサイズに買い直すカップル・夫婦が多いようです。
在宅ワークやテレワークの多い方なら、独立したPCデスクがある方が仕事がはかどるかもしれません。
ふたりのライフスタイルに合わせて、必要な家具を書き出してみてください。
リスト化することによって部屋ごとになにが必要なのかが明確になり、無駄な買い物をせずに済みます。
部屋ごとに必要なインテリアをリスト化する
家具同様に、カーテンやラグ、照明器具などのインテリアもリスト化しましょう。
新居で暮らし始める際に最初から必要なインテリアと、購入を後回しにしても問題ないものとに分けておいてもいいかもしれません。
部屋をおしゃれに見せてくれる間接照明や観葉植物などのインテリアは生活必需品ではないため、予算に余裕がある場合や本当に欲しくなったときに購入するといいでしょう。
家具やインテリアの予算を決める
新居に必要な家具やインテリアが明確になったら、予算を決めていきましょう。
引っ越しでは家具やインテリアを購入する以外にも、家電を購入したり、敷金礼金などの引っ越し費用がかかったりとなにかとお金が必要になります。
そのため後々困ることのないよう、家具やインテリアに充てる予算をあらかじめ決めておくことが大切です。
まず初めに、高価な大型家具の予算から決めていくといいでしょう。
大型家具は気軽に買い替えができないものなので、慎重に選んでいきましょう。
予算が限られる場合は、大型家具の中でも購入するものとしなくても良いもので分ける必要があります。
優先順位のつけ方は人それぞれですが、例として以下2つの方法が挙げられます。
- 新居での生活を想像して優先順位を決める
- こだわりたい部屋に置くものを優先する
それぞれ詳しく解説するので、自分に合った優先順位のつけ方を選んでくださいね。
新居での生活を想像して優先順位を決める
まずは、新居でのふたりの生活スタイルや理想を想像して、購入する家具の優先順位を決める方法です。
たとえば、よく友人を招いてホームパーティーをするという場合、大きめのダイニングテーブルや必要なときだけ長さを伸ばせる伸長式のダイニングテーブルは必須でしょう。
リビングダイニングの広さが十分ではない場合、空間を効率よく使うためにソファダイニングの購入を優先したい方もいるかもしれません。
「ここだけは譲れない!」というこだわりたい家具やインテリアは生活スタイルによっても変わってくるので、優先順位を決めてから予算を決めていくのがおすすめです。
こだわりたい部屋に置くものを優先する
次に自分が一番こだわりたい部屋に置くものを優先する方法です。
たとえば、お客さまや家族とリラックスしながら過ごすリビングは、こだわりたい方も多いのではないでしょうか。
リビングに座り心地の良いソファーやお気に入りのローテーブルを揃え、ラグやクッションカバーまで統一感のあるものにすると、満足度の高い素敵な空間になるでしょう。
こだわりの家具やインテリアでリビングをコーディネートすれば、お客さまからもお褒めの言葉をいただけるかもしれませんよ。
リビングやダイニングに予算をかける方は多いですが、寝室は寝るだけの部屋という位置づけで、予算を抑える方も多いです。
しかし、寝心地の良いベッドや寝具一式に十分な予算を確保し睡眠環境を整え、睡眠の質を高めることは心と体の健康につながります。
睡眠環境にこだわり、寝室に置く家具やインテリアに予算を優先的に使うのもありでしょう。
予算オーバーになりそうであれば、今まで使っていた家具やインテリアを新居でも使うことを検討しましょう。
部屋の間取りと寸法を確認する
部屋の間取りと寸法は必ず確認しましょう。
最適なサイズの家具やインテリアを設置するためにも、各部屋の正確な図面を用意してください。
家具・インテリアのサイズ、配置を決める
確認した部屋の間取りと寸法を基に、購入する家具やインテリアのサイズを決めていきます。
ドアや戸棚が干渉しないように注意し、人が通るための通路幅をしっかり確保することを忘れないようにしましょう。
玄関ドアやリビングドアの間口サイズや、家具やインテリアを部屋の中に運び込む際の経路も考えておくことをおすすめします。
家具・インテリアを購入する
「セール中で安いから」という安易な理由で家具やインテリアを購入するのは、あまりおすすめしません。
長期間使うことになる家具やインテリアは、使用したときの心地良さや使い勝手、メンテナンスサービスなどを考慮し、「長い目で見てコスパが良いか」で判断するといいでしょう。
家具やインテリアはインターネットでも簡単に購入できますが、実際に家具屋やインテリアショップに足を運び、色味や質感を確認してみることをおすすめします。
家具の触り心地や座り心地、寝心地は実際に触れてみて初めてわかります。
長く使うものなので、後悔や失敗しないためにも購入前にぜひ体感してみましょう。
インテリアコーディネートの実例
ここからは新居のインテリアコーディネートの実例を紹介していきます。
ナチュラルモダン
装飾の少ないシンプルなインテリアが特徴のスタイリッシュなモダンスタイル。
ガラスや金属といったクールな印象になりがちな素材を減らし、部屋の一部に木製の家具を取り入れることでナチュラルモダンな印象のリビングになります。
リビングのソファはすっきりして見えるよう、背もたれが低めのものや無いものを選ぶのがおすすめです。
リビングテーブルは直線のものではなく丸みを帯びた曲線のものを選ぶと、リビング空間により一層あたたかみが増します。
そこに黒やゴールドのアート作品のようなスタイリッシュなデザインの照明器具をプラスすることで、柔らかい印象を少し引き締めてくれます。
家具だけでなく照明器具にもこだわってコーディネートしましょう。
ナチュラルヴィンテージ
ナチュラルな天然素材と深みのあるヴィンテージ素材やヴィンテージアイテムを上手く組み合わせて部屋を作り上げます。
ウッド素材のナチュラルなダイニングテーブルも脚の部分がアイアンになるだけでヴィンテージ感が増します。
たくさんの古いインテリアアイテムが並ぶ骨董市や蚤の市でお気に入りを探してディスプレイするのもおすすめです。
ナチュラルヴィンテージの部屋には天然素材のカゴやドライフラワーなどがよく合います。
トーンを抑えた色合いの家具やインテリアに統一するとまとまりがよくなります。
濃い緑の観葉植物を飾って空間に彩を添えてもいいでしょう。
北欧
自然の素材を活かした、柔らかなフォルムが特徴的な北欧家具。
洗練されたスタイルの中にも温かみのある雰囲気のリビングダイニングになります。
寒さの厳しい北欧では室内で過ごすことが多いため、北欧諸国で制作された家具は「快適性」と「実用性」が重視され、居心地よく過ごせるように考えられています。
北欧家具はシンプルなデザインや天然素材を活かしたアースカラーの落ち着いた色合いのものが多いため、カラフルな色のクッションカバーやラグなどを取り入れて挿し色を楽しむ方が多いようです。
挿し色には鮮やかな色のポスターがおすすめ。
少しの手間でまるで模様替えをしたかのように、部屋の雰囲気をガラッと変えられます。
まとめ
家具やインテリアの選び方、おしゃれなインテリアコーディネートの実例を紹介しました。
家具・インテリア選びで失敗しないためには、部屋のテーマ選びから始め、リスト作成や予算設定など計画的に進めることが大切です。
迷ったときは家具屋やインテリアショップの店員さんに相談して、コーディネートのアドバイスをもらうのも一つの手です。
プロならではの目線で的確なアドバイスがもらえるかもしれませんよ。
これから始まる新生活のために計画的に家具・インテリアを選び、快適な暮らしを手に入れてくださいね。