これで完ペキ♪結婚式招待状のマナー【本状編】
招待状本状を作成する際の基本を紹介。ルール・マナーを正しく理解して素敵な招待状を作るポイントをきっちりマスター
結婚式の招待状の返信メッセージには、たくさんのマナーがあるのを知っていますか?
自分で修正して書き直したり、使ってはいけない言葉を考えたり、招待状の返信には誰も教えてくれないルールやマナーがあります。
もしかして結婚式の招待状のマナーを知らずに返信していませんか?
マナーを知らずに返信していると、誰かに聞かれたときに答えられず恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
今回は、そんな結婚式の招待状の返信はどうしたらいいか、マナーや返信メッセージの例文を紹介します。
今までなんとなく招待状を返信していた!という方や、初めて結婚式に参列するけど招待状の返信メッセージの書き方がわからない!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
結婚式のようにフォーマルな式には、たくさんのルールやマナーがあります。
そして結婚式の一部である招待状の返信にも、もちろんマナーがあります。
返信メッセージを書く前に、まずはやってはいけないことを確認しましょう。
【返信ハガキ】表面
結婚式の招待状は、表面に返信先である主催者の住所、氏名が明記されています。
この場合、宛名敬称は「行」と明記されています。
「行」は自分自身に対して使う宛名敬称です。つまり、主催者からゲストへの配慮の現れです。
招待状を返信する際、この「行」を二重線で消して「様」に書き換えていないとマナー違反になります。
結婚式のようにフォーマルな式では、親しい友人で会っても必ず宛名敬称を「様」に書き換えて返信しましょう。
返信ハガキ表面記入例
【返信ハガキ】裏面
結婚式の招待状は、裏面に住所や氏名、メッセージを書く欄があります。
敬称は「御(ご)住所」「御(ご)芳名」「(ご)御出席」「御(ご)欠席」など、基本的には丁寧語で明記されています。
こちらも、主催者からゲストへの配慮の現れです。
招待状を返信する際、自分自身に丁寧語を付けることになってしまうので、「御(ご)」を二重線で消すのがマナーです。
さらに氏名の「御(ご)芳名」の消し方には注意が必要です。
氏名に対しては、「芳」という漢字を含めて丁寧語になります。
住所や出欠席は「御(ご)」を、氏名は「御(ご)芳」を消してから返信しましょう。
二重線で消すときは、招待状の文字が縦書きなら縦に、横書きなら横に消すのがマナーです。
また、親族・少人数での結婚式は準備期間も短縮できます。
結婚式の規模を小さくすることで、あまり時間をかけず自分たちのペースで準備することができます。
返信ハガキ裏面記入例
結婚式に関係するすべての文章に対して、句読点を使うことはマナー違反とされています。
句読点は「区切り」や「終わり」を連想するので、結婚式には相応しくありません。
返信メッセージには「、」や「。」を使う代わりに空白で文章を繋ぎます。
句読点以外にも「終わり」や「別れ」を連想する、忌み言葉は使えません。
結婚式のようにおめでたい式でのメッセージは、言葉一つ一つの意味を理解しなければなりません。
相手を思いやりながら、適切な返信メッセージを考えましょう。
返信メッセージを書くときは、黒マジックか黒ボールペンが基本となります。
鉛筆やシャーペンなど、「消す」ことが出来る物は避けるべきです。
結婚式のように慶事に関係する文章は、太い字で分かりやすく書くのがマナーです。
相手が親しい友人であっても、最低限のルールは守りましょう。
結婚式の招待状は、結婚式の当日より約2~3か月前に届きます。
これは、主催者が余裕をもって結婚式の準備が出来るように設けられた期間です。
結婚式の招待状が届いたら、2~3日で返信、遅くても1週間以内に返信するのがマナーです。
返信期限が招待状に明記されていることも多くありますが、結婚式への参列について、事前に確認されている場合がほとんどです。
結婚式に行くことが分かっているなら、出来るだけ早めに招待状を返信しましょう。
しかし、招待状の返信期限には注意が必要な場合があります。
結婚式の招待状が届いたけれど、急に不幸があり欠席することになってしまった!という場合です。
あまりにも早く欠席と返信するのは失礼にあたります。
この場合は、まず電話やメールなどで、主催者へ欠席の理由を伝え、1週間ほど経ってから招待状を返信しましょう。
欠席が決まっても、返信期限ギリギリまで返信しないのは良くありません。
早すぎず、遅すぎず、相手に迷惑をかけない範囲で招待状を返信しましょう。
結婚式の招待状の返信メッセージは、お祝いの言葉を添えるのが基本です。
しかし、出席と欠席で内容を変える必要があります。
まずは出席と欠席、両方の返信メッセージの内容を理解しなければなりません。
具体的な内容を確認しましょう。
結婚式への参加が決まっていたら、招待状に出席用のメッセージを添えて返信しましょう。
主催者はたくさんの招待状を確認しなければなりません。
返信メッセージは、長すぎず、わかりやすく、好印象な文章選びが大切です。
「お二人の晴れ姿 楽しみにしております」
「末永い健康とご多幸をお祈りいたします」
「お二人にとって 最良の日を心よりお祈り申し上げます」
「笑顔溢れる 素敵なご家庭を築いてください」
このように、相手に感謝の気持ちと喜びを伝えるメッセージが好印象です。
また、お祝いの言葉と労いの言葉を添えるのも良いでしょう。
結婚式に参加できないとき、理由が忌中や喪中など不幸ごとでなければ、招待状に欠席用のメッセージを添えて返信しましょう。
返信メッセージは、欠席の理由を明確に、言い訳っぽくならないようコンパクトにまとめましょう。
「あいにく所用があるため 欠席させていただきます」
「現在出産を控えており 出席することが出来ません」
「当日は子供の卒業式のため 出席することが出来ません」
「出張の予定があり 欠席させていただきます」
このように、おめでたい理由や仕事の都合上、結婚式に出席できない場合は理由を書いて返信してください。
詳しい理由を文字に起こしにくいなら「所用」という言葉を使いましょう。
欠席の場合も、もちろんお祝いの言葉を添えるのが基本です。
相手に感謝の気持ちと、残念な気持ちが伝わるようなメッセージを選びましょう
それでは、実際に結婚式の招待状の返信メッセージを書いてみましょう。
結婚式の招待状は、送る相手によって返信メッセージを少し変える必要があります。
具体的なメッセージの例文を見てみましょう。
例「○○ちゃん 結婚おめでとう!
ウエディングドレス姿 とっても楽しみです!
○○君と いつまでもお幸せに」
例「ご結婚おめでとうございます!
結婚式すごく楽しみにしているよ!
体調に気を付けて 素敵な結婚式になりますように」
友人や同級生はいつも通りの呼び方で、親しみやすさを意識して書きましょう。
マナーを守れば無理に敬語を使う必要もありません。
例「ご結婚おめでとうございます
結婚式へのご招待 誠に光栄に存じます
慶んで出席させていただきます」
例「ご結婚おめでとうございます
お二人の門出を心よりお慶び申し上げます
末永いご健康とご多幸をお祈りいたします」
先輩や上司への返信メッセージには、敬語が必須となります。
さらに縁起の良い「慶」という漢字は結婚式に適しているので「慶び」を使用しましょう。
例「ご結婚おめでとうございます
素敵な家庭を築いてください
結婚式 楽しみにしています」
例「○○君 ご結婚おめでとうございます
慶んで出席させていただきます
結婚式 くれぐれも緊張しないように!」
親戚や兄弟はそれぞれの関係性にもよるので、招待状の返信メッセージは必ず敬語を使わなければいけない、という訳ではありません。
同級生へのメッセージ、職場の上司へのメッセージ、それぞれ普段の会話から想像できるように、敬意をはらうべき相手には失礼のない返信メッセージを送りましょう。
例「ご結婚おめでとうございます
夫婦二人で参加させていただきます
お二人の晴れ姿 楽しみにしております」
例「ご結婚おめでとうございます
夫婦でお招きいただきましたが 妻は所用のため
○○のみ 参加させていただきます」
結婚式の招待状が夫婦連名の場合、返信メッセージに二人で出席できるのか、どちらか一人が出席するのかを明確にする必要があります。
メッセージに明記することで主催者への配慮にもなります。
例「ご結婚おめでとうございます
結婚式にお招きいただき とても光栄です
〇歳の息子と二人で参加させていただきます」
例「○○ちゃん 結婚おめでとう!
娘の○○と 二人で参加します
当日楽しみにしているよ
←(子供にメッセージを書いてもらう)」
結婚式に小さな子供と一緒に参加する場合、返信メッセージに年齢を明記すると主催者への配慮にもなるでしょう。
また親しい友人や親戚で、親子とも仲の良い関係なら子供に一言メッセージやイラストを書いてもらうと喜んでもらえるはずです。
結婚式に招待されたら、相手と自分の関係性を再確認してください。
年上の親戚でも、普段から友人のように仲良くしている場合、同級生だけど、同じ職場の先輩である場合など、関係性は様々です。
例文を参考に、招待状にはそれぞれ適切な返信メッセージを送りましょう。
結婚式の招待状のマナー・返信メッセージの例文について説明してきました。
いかがだったでしょうか?
まずは結婚式のマナーを理解し、相手の立場になって考えてください。
結婚式の準備はとても忙しく大変なものです。
招待状一つの遅れで、なかなか準備が進まず迷惑をかけてしまうかもしれません。
返信メッセージの内容にも、送る相手によって適切な文章があります。
例文を参考に、結婚式に招待してよかった!と思われるようなすてきなメッセージを送ってください。
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